株式会社アンドエーアイは、東京・大阪を中心に、生成AIとモバイルアプリ開発事業を展開する企業だ。「日本のすべての人に、AIのある生活を」をビジョンに掲げ、老若男女誰でも簡単に使えるAIサービスをつくることを使命とし、AIが人に取って代わるのではなく、「人が主役であり続けるためのAI」サービスをつくることを目指し、日々開発を続けている。
そんな同社が開発したのが、コスメ管理アプリ「Fu-Cosme（フーコスメ）」。社内のコスメオタクから誕生したこのアプリは、コスメ好きのための機能が満載だ。開発のきっかけについて、代表取締役社長の西さんに聞いた。
PROFILE｜プロフィール
西 真央（にし まお）
株式会社アンドエーアイ 代表取締役社長
記録することで、『自分に合うもの』を見つける
「Fu-Cosme」は、100点以上の化粧品を保有するコスメヘビーユーザーのペインを解決しつつ「コスメと向き合う時間を豊かにしていく」ことを目標に、2022年7月にリリースされたコスメ管理アプリである。「すでに持っているのを忘れて同じ商品を買ってしまう」「気づいたら似た色味の商品が大量にあった」「コスメの衛生面が気になるけど、手持ちコスメをいつ開封したか忘れてしまった」など、コスメ好きユーザーが抱える悩みを解決するのに役立つツールとなっている。
Fu-Cosmeの主な機能は「コスメ管理機能」、「使用記録機能」、「SNS機能」の3つ。
「コスメ管理機能」は、手持ちのコスメを一覧として表示させることができる機能で、アプリにコスメの写真や名前、ブランド情報を保存するだけでなく、開封日や使用期限も記録できる。
「使用記録機能」は日々のメイク、スキンケアなどを日記のように記録できる機能だ。お気に入りのコスメの組み合わせや、日々のスキンケアや毎日のメイク、デートメイクといった用途ごとのコスメの組み合わせなど、ユーザーによりさまざまなシーンに応じた記録ができる。
「SNS機能」は、他のユーザーの使用記録が最新順で掲載されるとともに、「すき！」ボタンやコメントなど、ユーザー同士のインタラクティブなアクションが可能となっており、他のユーザーのメイクやコスメをチェックできる機能。インターフェースとしてはX（旧Twitter）に近い仕様となっている。
「モバイルアプリ受託開発事業のクライアント数が順調に増えていくなかで、エンジニアが多く在籍していた大阪オフィスで、受託だけでなく自分たちがやりたいことにも目を向けようとの声があがったのが、自社アプリ開発に目を向けたことのきっかけです。
当社には男女問わず美容に興味があるメンバーが多く、大量の化粧品を保有するコスメオタクであるメンバーの悩みや、“こういうことができればいいのに”というアイディアから、コスメをコレクションするように楽しく管理できるアプリの開発が決定しました」
コスメの使用記録やメモを残す機能は一般的なコスメアプリにはない特徴だ。これによってユーザーが得ることができるメリットや実用性について、西さんはこう考える。
「コスメの使用感や組み合わせを記録することで、『自分に合うもの』を見つける助けにしていただきたいと考えています。現代のメイクやコスメに対する意識はK-POPアイドルなどの影響で多様に変化しており、パーソナルカラー診断や骨格・顔タイプ診断などを活用した『自分に合うメイク』による“垢抜け”が若い方の間でより重要視されているように思います。
また、スキンケアにおいても、年齢や体調による肌の変化や特定の成分に対する過敏症などを記録し定期的に確認することで、無駄な買い物を減らすことができます。美しさに対する意識の高い方であればあるほど、大いに有効活用していただけるアプリになっています」
一般的に、コスメの使用期限は未開封で「3年間」、開封後は「3ヶ月〜1年間」とされている。また、直接手に触れることで雑菌が増殖しやすくなり、使用期限の過ぎたコスメを使用し続けることは肌トラブルを引き起こす原因にもなりうる。
コスメが開封された日付や使用期限を把握することで、適切な期間内に使用・破棄することができ、ユーザーの肌トラブル防止やコスメの断捨離による整理整頓のきっかけにもなるのだ。ただし、化粧品の効果を保つためにも使用期限の有無に関わらず早めに使い切ることが大切だと西さんは話してくれた。
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