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2022.11.10

【ツイート総数1万件以上】YA-MAN(ヤーマン)の超音波トリートメントのヒットを生んだテクロノジーとは?

美容への特化、消費者目線での企画力、蓄積されたノウハウと数々の特許技術、そして独自のテクノロジーを用いた開発力で、業界の雄としての立ち位置を確立するYA-MAN(ヤーマン)
WEB会議やマスク生活などにより顔周りの美が注目されるようになった中、マスク型EMS美顔器「メディリフト」など常に話題の商品を世に送り続けている。
SNSから火が付き、一時生産が追いつかないほどにバズった超音波トリートメント「シャインプロ」もその一つだ。マーケティング担当の川野辺氏にその独自のテクノロジーや開発ストーリーを伺った。

バズった「シャインプロ」も、実は7年前に生まれた技術!

超音波トリートメント「シャインプロ」は、熱で開いたキューティクルに超音波が物質を振動させる力でトリートメント成分を叩き込み、効果的に浸透させることで、自宅でもサロンのような仕上がりを得られるというヘアケア機器だ。
ヤーマンは2021年の10月に頭皮ケアや美肌ケアのできる「リフトドライヤー」、その後すぐにこの「シャインプロ」と、立て続けにヘアケア製品をリリースしている。
こちらは美顔器機能を搭載し、頭皮ケアもできる「リフトドライヤー」
こちらは美顔器機能を搭載し、頭皮ケアもできる「リフトドライヤー」
「そもそもヤーマンは美顔器製品で知られている会社であり、ヘアケア製品にはそこまで注力をしていませんでした。しかし昨今のマスク生活も影響し、目元とともに髪が重要視されてハイトーンカラ―や髪質改善などヘアケアへの需要が高まる中で、肌にアプローチする美顔器の技術を髪に応用し、ヘアケア機器を本格的にリリースしています」
実はヤーマンは「シャインプロ」の前身となる超音波トリートメントを2015年に発売していた。しかし当時はこの超音波トリートメントという技術は家庭用としてはさほど反響はなく、ヘアサロンで専門的なケアとして行われるに留まったのだという。ではなぜ、今回は家庭用機器として大ヒットしたのか。その理由として「コロナ禍のヘアケア需要はもちろん、若い世代の美容機器への意識変化があるのではないか」と川野辺氏は語る。
「『リフトドライヤー』は5万5000円、『シャインプロ』は2万7500円。高いかなと思われるかも知れませんが、ヘアケア家電はかつては低価格な製品が中心の市場でしたが、今や高価格帯の上質な製品が多く揃っている市場へと変化しています。そこには消費者の美容家電への意識の変化があったのではないかと考えます」
1つめの変化は“値段よりも機能と効果実感を求める”という消費者のニーズの変化である。
「ヤーマンの超音波トリートメントには、ハイグレードなサロンモデル『ヴェーダシャインプロ BS for Salon』もあるのですが、サロンでも百貨店でも大変好評です。コロナ禍を経て美容への価値や投資が見直され、価格で選ぶよりも『機能性=効果実感』で選ぶお客さまは以前より増えていると実感しています。以前はドライヤーというと髪を乾かす“必需品”だったものが美容効果を求める“美容機器”に進化したことも影響しているとは思います。」
そして2つめは“より「本質的な投資」を意識した若い世代の消費意識”の変化だ。
「例えばご自宅にあるドライヤーを思い浮かべていただくと、5年〜10年くらいは壊れずに使い続けている方も多いのではないでしょうか。ですから単に『5万円の出費』という考え方ではなく、使用期間とそこで得られるメリットを考慮した総合的な『投資メリット=コスパ』でもの選ぶ若い世代が増えているようです」
若い世代は自分らしいもの、自分が価値があると思えるものには積極的に投資すると言われており、特にZ世代はそれが顕著だという。世の中に溢れかえるモノや情報からの取捨選択が上手で、自分で価値を見出したものへの集中的な投資はいとわない。
実際「シャインプロ」はそんな若い世代から火がついた。
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