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2024.04.17

1台5万5,000円。CurrentBodyの「LEDライトセラピーマスク」に海外セレブがハマる理由

この数年、世界中で市場規模が急成長している家庭用美容機器。
なかでも海外セレブがこぞって愛用し、5万5,000円という高価格帯にも関わらず、人気を博しているのが英国発の美容機器ブランド、CurrentBody(カレントボディ)の「LEDライトセラピーマスク」だ。2023年には日本でも本格ローンチを果たし、さっそくSNSでも話題を集めている。
美容に精通した海外セレブが支持するのはなぜか、LEDが肌にどのようなアプローチをするのか。創業者のローレンス・ニューマン氏に話を聞いた。
PROFILE|プロフィール
ローレンス・ニューマン(Laurence Newman)
ローレンス・ニューマン(Laurence Newman)

CurrentBody創業者・CEO
クリニック経営での知見や、美容・エステティック業界での25年以上のキャリアを生かし   、2009年に同社を設立。世界的な医学学会や、美容フォーラムなどで、定期的にゲストスピーカーも務めている。

「LEDマスク」を利用する4つのメリット

LEDというと電球のイメージがありますが、そもそも肌にどんなメリットがあるのでしょうか。
LEDは発光ダイオードのことで、さまざまな波長があり、その違いは色に現れます。波長が短ければ紫色〜青色、波長が長ければ橙色〜赤色を放つのですが、それぞれに違った特徴をもちます。
LEDが美容や医療分野で知られるようになったのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)がきっかけでした。NASAはLEDがもつ傷の治療や筋肉の増強、視力回復などの効果に着目し、無重力下での筋力の衰えや、疲れなどに悩まされる宇宙飛行士へと取り入れました。
その後、肌の回復促進にも効果があることがわかり、欧米のクリニックを中心に広がっていき、今ではポピュラーな施術となっています。
可視光線の波長を示した図。画像:CurrentBody
可視光線の波長を示した図。画像:CurrentBody
LEDの波長の長さと、皮膚内への到達深度は比例します。波長の長い赤色LEDは、肌の真皮にまで到達し、コラーゲン[1]やエラスチン[2]の生成を助ける働きをもちます。黄色LEDは皮膚の中間層(基底層)に作用することで角質層のターンオーバー[3]が整うようサポート。波長の短い緑色LEDは肌の表面に働きかけ、色素沈着の改善やトーンアップに導きます。
またLEDの利点として、あらゆる肌質の方が効果を得られることが挙げられます。乾燥肌やアレルギーのある方でも使用することが可能です。
最近は多くのLED機器が出ていますが、CurrentBodyのLEDライトセラピーマスクの優位性は何でしょう。
LEDライトセラピーマスクは4つのポイントを重視して開発をしました。
1つ目は被覆範囲。これまでの製品は、LEDライトの真下はしっかりと光が届くものの、ライトの隙間には光が届かず、ムラが出てしまう状態でした。また、頬はきちんと光が当たっているけれど、フェイスラインには全然当たっていないということが、家庭用の美容デバイスでは起こりうる話です。
   
そこで「ピローテクノロジーTM」という弊社独自の特許技術により、光の分布を増幅し、広範囲の被覆を可能にしました。第三者機関による被覆範囲の検証でも、全範囲がカバーされていることが実証されています。
画像:CurrentBody
画像:CurrentBody
画像:CurrentBody
画像:CurrentBody
2つ目は精確性です。製品のうたうLED波長の深さと、臨床的に実証された深さに乖離がないか、注意しなければいけません。製品のLED波長が、精確に効果のある波長を出しているかどうかが大事になります。
CurrentBodyは、第三者機関の臨床結果にて証明を受けています。
画像:CurrentBody
画像:CurrentBody
3つ目はパワーです。パワーが弱いと効果が出ず、かといって強すぎても肌を痛めてしまう。正確な波長を提供することと、出力強度のバランスというのは、非常に重要な要素だと考えています。
最後に時間です。LEDライトは長く照射すればいいというものではありません。それはLEDに肌が反応できる許容数が決まっているためです。効果を感じられる適切な時間を検証し、1日1回10分、週3〜5回の使用で、3週間から1ヶ月で効果を実感できるデバイスになっています。
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#BeautyTech
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