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インナーダウンの「TAION(タイオン)」が、カシミヤニットを1万円台で展開!
インナーダウンで知られる「TAION(タイオン)」が、この秋冬シーズン、新たにカシミヤのニットウエアコレクション「プレミアムカシミヤ」をローンチする。
高品質・高機能なダウンを手に取りやすい価格で提供することで支持を広げてきたTAION。同ブランドが次に選んだのは、「繊維の宝石」とも呼ばれる高級素材、カシミヤだった。
一見すると意外にも思える新たな展開だが、その根底にあるのは、ブランドがこれまでダウンで実践してきた「高品質なものを、より多くの人が手に取れる価格で届ける」というものづくりの姿勢だ。
今回は、株式会社TAIONのプレス・家崎 博之氏とPR・木村 貴之氏に、プレミアムカシミヤ誕生の背景と、新たな素材へと領域を広げるTAIONのものづくりについて話を聞いた。
インナーダウンで築いた「高品質と手に取りやすい価格」
2016年の立ち上げ当初、TAIONはインナーダウン専業ブランドだった。高品質なダウンを、圧倒的なコストパフォーマンスで提供することで、瞬く間に国内外で人気を獲得。ブランドの根幹には、創業以来変わらない一つの哲学がある。それは「価値のあるものを、誰もが手に取れる価格で提供する」という考え方だ。一般的には高価で手が出しにくいアイテムを、独自の生産背景と企業努力によってマーケットプライスに落とし込み、多くの人へ届ける。この哲学をダウンジャケットで証明した彼らが、次なる挑戦の素材として選んだのがカシミヤだった。
「ダウンもそうですが、特別なものを、いかに日常に馴染むものにしていけるか。私たちは、そこを非常に重視しています」
取材の中で木村氏はそう語る。ダウンの次に冬の主役となる素材を探すなかで、「カシミヤ」という高級素材の代名詞に行き着いたのは、TAIONにとって必然の流れだったのかもしれない。誰もがその価値を知りながらも、価格ゆえに日常使いをためらってしまう素材の代表格だからだ。

カシミヤ紡績工場との協業で実現した「プレミアムカシミヤ」
カシミヤという新たな素材への挑戦を具体化する上で、重要な役割を果たしたのが生産パートナーとの関係だった。「プレミアムカシミヤ」と名付けられたこの新ラインは、あるカシミヤ紡績工場との協業によって実現した。「カシミヤの紡績工場の代表とは以前から知り合いではいたのですが、協業についてはなかなか形にはできていませんでした。今回、会社としてカシミヤにトライしたいという方針が決まったことで、改めて一緒に取り組んでみようとスタートしたのが経緯です」
家崎氏が明かすように、ブランドの挑戦意欲と、それを実現可能な生産背景が結びついたことで、プロジェクトは一気に加速した。TAIONが目指したのは、単に安価なカシミヤ製品を作ることではない。品質に妥協することなく、価格の常識を覆すこと。その困難な課題に、旧知のパートナーと共に挑んだのだ。

クルーネックセーターは税込みで14,960円、手に取りやすいカシミヤを実現
そうして生まれた「プレミアムカシミヤ」コレクションの価格は、驚きをもって市場に迎えられることになるだろう。ベーシックなクルーネックセーターは税込みで14,960円。一般的なカシミヤセーターの相場を考えれば、手に取りやすい価格設定だ。家崎氏も「びっくりされるような価格帯を実現できたと思います」と自信をのぞかせる。この価格設定は、TAIONがこれまでダウンで培ってきた哲学を、カシミヤという新たなフィールドで体現する試みだ。
「もちろん、粗悪なものを安く作ろうというわけではありません。良いものを使いながら、価格はできるかぎり抑える。TAIONというブランドの価値の見出し方はそこにあると、多くのお客様が認識してくれているのではないかと思います」
家崎氏の言葉通り、TAIONの挑戦は常に品質が土台にある。消費者は「TAIONなら、確かな品質のものを手頃な価格で提供してくれる」という信頼を寄せている。カシミヤという新たなフィールドでも、その期待を裏切らないという強い意志が感じられる。
12ゲージのニットで提案する「日常着としてのカシミヤ」
「プレミアムカシミヤ」が目指すのは、「特別な日のための服」ではなく「日常着としてのカシミヤ」だ。その思想は、製品のディテールに色濃く反映されている。ニットは、程よい厚みで幅広いスタイルに合わせやすい12ゲージを採用。クルーネックのシルエットは肩が自然に落ちるセットインスリーブで、リラックス感を演出する。裾のリブに施されたスリットは、さりげないデザインのアクセントだ。スウェットパンツの快適さをカシミヤで表現したニットパンツは、やや太めのシルエットで、気兼ねなく日常使いできる。
「カシミヤには高級なイメージがありますが、私たちは特別な日だけでなく、日常着としてたくさん着てもらいたい。部屋着としてセットアップで着ていただくこともできるようラインナップを組みました」
木村氏は、新しいカシミヤの楽しみ方をそう提案する。肌触りの良さ、軽さ、そして優れた保温性。そんなカシミヤならではの特性を、毎日の生活の中で気軽に享受してほしいという想いが、デザインの随所に込められているのだ。



デザインとサイズ感がヨーロッパ市場でも好反応
この新たな挑戦は、国内だけでなく海外からも大きな注目を集めている。1月に海外で行われた展示会では、カシミヤシリーズのブースに特に人だかりができていたという。中でも反応が良いのがヨーロッパ市場だ。「アジア、アメリカ、ヨーロッパの中で一番反応が良いのがヨーロッパです。デザインとサイズ感が現地のニーズにマッチしているようで、代理店を挟まずに、一般のお客様から『どこで買えるのか』と直接問い合わせが来ることも多いんです」
そう語る木村氏は、このカシミヤコレクションがヨーロッパでさらに大きな反響を呼ぶ可能性があると見ている。品質と価格のギャップというTAIONならではの価値提案は、審美眼の厳しいヨーロッパの消費者にも確実に響いている。インナーダウンで世界を驚かせた彼らが投じる次の一手は、国境を越えてファッションの新たなスタンダードを築くかもしれない。
TAIONの「プレミアムカシミヤ」コレクションは、クルーネックセーターやハイネックフルジップセーター、フルジップパーカーが9月上旬から、パンツやダウンとのコンビアイテムなどが10月上旬からと、順次発売を予定している。
インナーダウンの次なる一手として、ブランドの新たな柱となる可能性を秘めたこのコレクション。高品質なものを誰もが手に取れる価格で届けるという哲学を礎に、TAIONがカシミヤ市場に投じる一石は、ファッション業界の常識をまた一つ、鮮やかに塗り替えていくに違いない。




PROFILE
家崎 博之(いえさき ひろゆき)
TAIONのプレスを担当。
ブランドの広報戦略立案からメディアとのリレーション構築、プレスリリースの作成・配信、各種イベントやPOPUPの企画・実施まで、多岐にわたる業務を通じてブランドの世界観と魅力を発信している。
PROFILE
木村 貴之(きむら たかゆき)
TAIONのPRを担当。
ブランドの広報・メディアリレーションをはじめ、商品・コレクションの情報発信、プレスリリース、イベントやPOPUPのプロモーションなど、ブランドの認知拡大に向けたPR業務に携わる。



