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Samsonite(サムソナイト)」は、今年で創業115年を迎えた、アメリカの歴史あるスーツケースブランドだ。軽量で耐久性の高いスーツケースは多くのトラベラーから支持され、世界トップクラスのシェアを誇っている。
なかでも今回は、サムソナイトを代表するスーツケース「シーライト」コレクションに注目。同社のあゆみとともに、製品の進化の過程をたどる。
革新的な製品開発で、世界初のキャスター付きスーツケースが誕生
サムソナイトの歴史は、1910年、ジェシー・シュウェイダー氏がアメリカのコロラド州デンバーに設立した「シュウェイダートランク製造社」からスタートする。「どんな過酷な旅にも耐えうる特別に頑丈なトランクを開発・製造すること」を理念に掲げ、木製のトランクを作りはじめ た。「最初に作ったのは、メタルで装飾した木製のトランク『サムソン』です。理念を体現したような、頑丈さが特徴の製品と言えます。『サムソナイト』というブランド名も、この製品の誕生が起源になっています」。そう話すのは、サムソナイト・ジャパン株式会社の榮澤欣子さんだ。
「サムソン」同社は最先端の技術と素材の研究を行い、その時代の旅行スタイルに合わせた革新的な製品開発に取り組み続けた。1974年にはホイール付きスーツケースを世界で初めて発売し、より快適な移動を実現させてスーツケースの常識を一変させた。