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2024.07.10

手や腕の障がいを持つ人々のメイクアップを支援する、ロレアルの超精密メイクアップアプリケーター“HAPTA”

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テクノロジーの発達により、美容業界は抜本的に進化を続けている。ビューティー×テクノロジーの分野をリードするのが、世界最大の化粧品メーカーであるフランスの企業ロレアルだ。CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2023で、美の表現方法の幅を広げるテクノロジープロトタイプ“HAPTA(ハプタ)”がイノベーション賞を受賞した。
“HAPTA”は、手先の細かい動作に不自由さを感じている人々や高齢者のために、自宅でも自身でリップスティックを一定の水準で塗ることを可能にする携帯型の超精密スマートメイクアップアプリケーターだ。
内蔵されたスマートモーション(動作)コントロールとカスタマイズ可能なアタッチメントの組み合わせにより、幅広い動きに対応でき、開けづらい化粧品容器も開封しやすくなり、今まで困難だった細かい部分へのメイクを施しやすくできるようになる。
ロレアルが掲げる理念のように、テクノロジーによって、美がより身近となり、誰もが平等に手に入れられる未来へと、大きく前進したようだ。
使用する人の自立を助け、自信を高め、そして美の自己表現力をも高める“HAPTA”。ロレアルのリサーチ&イノベーション / テクノロジー部門責任者のギブ・バルーチに、HAPTAの誕生から開発、ビューティー×テクノロジーの未来について聞いた。
PROFILE|プロフィール
ギブ・バルーチ(Guive Balooch)
ギブ・バルーチ(Guive Balooch)

カリフォルニア大学バークレー校で分子・細胞生物学の学士号を取得し、カリフォルニア大学サンフランシスコ校でバイオマテリアルの博士号を取得。スタンフォード大学でのポスドクで細胞力学を研究した後、製薬業界で骨関連疾患の新しい抗体の研究に従事。2008年にロレアルのリサーチ・イノベーションチームに参加し、スタートアップや大学とのコラボレーションを構築する責任者として、HAPTAのプロジェクトを指揮する。

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