1990年に日本に上陸して以来、多くの人から支持を得ている「KÉRASTASE(ケラスターゼ)」。その製品の実力は一般の消費者だけでなく、美容師や美容家といったプロからも認められている。 そんなケラスターゼから、「プルミエール」という新しいシリーズが発売された。このシリーズには、日本の研究所で生まれた先進テクノロジーが採用されている。 今回は同ブランドでプロダクトマーケティングを担当する園部さんと、開発研究を担当する西山さん・アイザックさんに、同ブランドの成り立ちやプルミエール誕生の裏側についてお話を伺った。
PROFILE|プロフィール
園部 由香里(そのべ ゆかり)
ケラスターゼ本部 グループ プロダクト マネージャー
PROFILE|プロフィール
西山 未来(にしやま みらい)
博士
リサーチ&イノベーションセンター
ヘア開発研究所
サイエンティフィックコミュニケーション
マネージャー
PROFILE|プロフィール
LEE Isaac Eng Ting(リー アイザック エンティン)
ロレアルリサーチ&イノベーションセンター
ヘア開発研究所
ヘアケア&マネージャビリティ
ラボマネージャー
得意分野の異なる研究所を、世界中に設置
まず、ブランドの成り立ちについて教えてください。
園部ケラスターゼは1964年にパリで誕生し、今年で60周年を迎えました。1960年代の美容室は、パーマやセットをする場所でしかありませんでした。そんな時代に、「美しい髪は健康な頭皮から生まれる」という理念に基づいたヘアケアを提唱したのがケラスターゼです。
また当時の自宅でのヘアケアといえば、衛生面を保つために髪を洗うだけでした。そこでケラスターゼは、サロンでのエステ効果を高め、美しさを持続させるために自宅でも髪をケアする重要性を説き、「ホームエステ」という概念を育んできました。