コロナ禍において、人と接しないで買い物ができる非接触型のサービスが拡大している。新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した2020年に、非接触型であり、日本人にとっても馴染みのある自動販売機でコスメを売るサービスが誕生した。それが株式会社PRENOの次世代自動販売機「PRENO」である。今回は「PRENO」の誕生経緯や開発背景について、同社の代表取締役である肥沼さんに話を伺った。 商品企画から販売チャネルの開拓まで
肥沼さんは元々前職で「BEAUTYCON」という世界最大級の美容フェスティバルを日本に持ち込み、展開した責任者でもあった。そのイベントを実施した際にアメリカと比べ日本のコスメ店頭販売が窮屈と感じたことが「PRENO」開発のきっかけになったという。「日本の店頭は接客がメインですが、いい言葉でいえば丁寧、別の言葉でいえば過剰なので不快な思いをする人も少なくないのではと考えました。そこで誰にでも気軽に、平等に購入できる場所を作りたいと思い、次世代自動販売機の事業を始めたのです」。
次世代自動販売機「PRENO」はメーカー向けにカス タマイズした自動販売機の製造販売と、自社で自動販売機を設置して物販をする2つのモデルで事業を行っている。つまり、商品企画から販売チャネルの開拓まですべてのプロセスを「PRENO」では自社で行っているのだ。通常の機械メーカーでは機械は作れても、自動販売機で販売する商品は作れない。また、設置する場所に関してもコネクションがないと難しいケースもある。「PRENO」の場合は自社で一貫して行っているため、その点が大きな強みとなっているという。
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