1890年に鞄の卸問屋として創業し、現在はOEMや自社プロダクトの製造など、メーカー事業も行っている
水野鞄店。そんな同社が音楽フェスに特化したバッグブランド「
UNDERTHESUN(アンダーザサン)」をローンチした。最初のモデルであるバックパックの「TOTHECORE」をはじめ、さまざまなフェススタイルに対応するプロダクトをラインナップしている。
老舗バッグメーカーである水野鞄店はなぜ、“フェス”に焦点を当てたのか。「UNDERTHESUN」を担当する伊藤翔太さんに話を聞いた。
コロナ禍で失われた「音楽で繋がる」感覚を取り戻したい
「UNDERTHESUN」のコンセプトは“繋がりを繋ぐ”。コロナ禍で音楽フェスの開催が立て続けに中止となっていた2021年、「コロナ後は再び太陽のもとでフェスを楽しみ、音楽を通じて人と繋がっていく感覚を取り戻したい」という伊藤さんの想いから、ブランドの構想がスタートした。「フェスや音楽は僕自身が昔から親しんできたカルチャーだったので、『自分も何か貢献したい』と考えたのがブランド設立のきっかけでした。ブランド名は、本来3つの単語を空白を入れずに1つの単語のように見せることで、“繋ぐ”というコンセプトを表現しています」