最近、雨の日に傘を差して自転車に乗る人をあまり見かけなくなった。道路交通法の改正により、そうした行為が「危険な運転」と見なされるようになったのが一因のようだ。さらに、2026年4月からは自転車の違反にも青切符が適用されるため、今後は傘を差しながら運転する姿はますます減っていくだろう。それに伴い、自転車用のレインウエアに対するニーズはますます高まっていくと予想される。
そこで注目したいのは、
株式会社カジメイクが展開するレインウエア専門の「
アメトハレ」だ。他では見られない、自転車に特化したレインウエアやレインポンチョが高い人気を博している。
今回、同社営業部の菅野吉洋さんと広報の高橋和子さんに、「アメトハレ」のものづくりに対する考えと、商品開発の際の素材とデザインへのこだわりを伺った。
株式会社カジメイクは、1925年に富山県高岡市で創業した老舗だ。和傘の製造販売から始まり、現在はレインウエア全般を手掛けている。
「創業地の富山県は、年間を通じて降水量が非常に多い地域として知られています。長年、北陸の暮らしに寄り添い、雨と共に生きる日本の暮らしを支えてきました」(高橋)