アシックスの「META SPEED(メタスピード)」シリーズの機能とデザインを引き継ぎつつ、より多くのランナーが活用できる厚底カーボンシューズとして登場した「MAGIC SPEED(マジックスピード)」。大幅進化を遂げた前作は、推進力と安定性の優れたバランス、コストパフォーマンスの高さから多くのランナーに支持されることとなった。最新作「マジックスピード3」にはどのようなアップデートが施されたのだろうか。株式会社アシックスの大竹博道さんと鈴木利奈さんに話を聞いた。 ミッドソール素材の組み合わせを変更
「自己ベスト達成を目指すレースシューズ、日々のトレーニングで活用できるカーボンプレート搭載シューズ、レベルを問わず厚底のカーボンプレートシューズに興味があるランナーが履けるシューズを目指して開発しました」(鈴木さん)という「マジックスピード 3」。世界中のランナーからのフィードバックを検証したところ、もう少しクッション性、柔らかさがほしいという声があったことから、前作からミッドソール素材の組み合わせが変更された。「前作はミッドソールのトップに高反発で軽量なFF BLAST PLUS(エフエフ ブラスト プラス)、ボトムには硬さがあって安定感のあるFLYTEFOAM(フライトフォーム)を採用していました。多くのパターンをテストし、たどり着いた組み合わせでしたが、より幅広い層のランナーにフィットする柔らかな履き心地を実現するために、トップ、ボトムともにFF BLAST PLUSを採用することにしました」(大竹さん)