日本を代表するスポーツ用品メーカー「
ミズノ」は、これまで数々の最先端機能性素材を使ったスポーツウエアを生み出してきた。だが、新型Tシャツの開発において注目した素材は、意外にも自然由来の「メリノウール」だ。
ウールと聞けば秋冬のイメージが強い素材だが、メリノウールに関しては、夏でもめっぽう涼しくじつに快適だという。
PROFILE|プロフィール

井之口 正憲(いのぐち まさのり)
ミズノ株式会社
グローバルアパレルプロダクト本部
グローバル企画・デザイン室
メリノウールは夏にも高いパフォーマンスを発揮
現代のTシャツに使われる素材といえば、コットンやポリエステルが主流である。なのになぜ、「365 オールインワンTシャツ メリノウール」にはメリノウールを用いたのか?
「メリノウールとは、メリノ種という羊の毛で、他品種の羊毛よりも細く、柔らかな肌触りが特長です。ミズノは以前から、登山のベースレイヤーにも使われるメリノウールの機能性に注目していました」
「細い繊維が空気を閉じ込めることで生まれる『保温性』をはじめ、寒暖の変化に応じて体温を適度に保つ『調温機能』、汗を吸い込む『吸湿性』や、その湿気を状況に応じて放出しドライな状態を保つ『放湿性』、ニオイを軽減する『防臭性』など、まさに自然が生んだハイテク素材です」