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2024.02.02

短距離スパイクから着想を得た独自構造を採用した、ミズノ「WAVE REBELLION PRO 2」の実力

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トップアスリートが薄底で軽量のランニングシューズを履くという常識は2017年に覆され、現在はカーボンプレートを搭載した厚底シューズがエリートランナーに選ばれている。メーカー間の開発競争も激化するなか、ミズノは2022年に“踵がないランニングシューズ”をリリース。フォアフット走法にフォーカスしたという大胆かつ斬新なニューモデルは、大きな話題となった。
そんなミズノの最新レーシングシューズ「WAVE REBELLION PRO 2(ウエーブリベリオン プロ 2)」には、どんなテクノロジーが秘められているのだろうか。

自然なフォアフット走法を促しサポートする

まずは「WAVE REBELLION PRO」シリーズが誕生した背景をおさらいしたい。
「我々の社内にはランニングだけではなく、さまざまなカテゴリーで日々研究がなされ、シューズ以外にもアパレルやエキップメントを作っていて、たくさんの開発者がいます。その中で、人を速く走らせる知見を持ち合わせたメンバーを一堂に会したプロジェクトが、3年前にスタートしたSMOOTH SPEED PROJECT(スムーズ スピード プロジェクト)です。
目的はスピードランニングにおけるスムーズネスの追求。既存のやり方にとらわれずゼロベースで物作りをすることを掲げ、新しいものをどんどん取り入れて、良いものは柔軟に採用する。そのなかで生まれたのがSMOOTH SPEED ASSIST(スムーズ スピード アシスト)と名付けた新しいイノベーションで、これを採用したトップレーシングモデルがWAVE REBELLION PROになります」と、ミズノ株式会社のパフォーマンスランニング企画課課長の青井俊輔さんは言う。
SMOOTH SPEED ASSISTとは、ミズノが今までに短距離用のスパイク開発で得た知見も生かされた独自のソール構造のこと。フォアフット走法をサポートし、効率の良いランニングを実現するテクノロジーで、大きく3つの要素からなる。
まず、前足部はフォアフット接地時に自然な角度になるようなカーブを描いており、十分な足幅が確保されている。中足部は拡張され、接地時に安定しつつ大きなエネルギーリターンが得られるようになっている。そして踵部分を大胆にカットすることで、自然なフォアフット接地をサポートする。
一般的なランニングシューズの場合、フォアフットで着地した際に重力によって踵が下がり、これをふくらはぎ周辺の筋肉が支えるのだが、SMOOTH SPEED ASSISTには、このときふくらはぎ周辺の筋肉の負担を軽減する効果があるという。
WAVE REBELLION PRO 2をマラソンのレースで着用したアスリートからは、短距離のスターティングブロックをずっと足につけているようで、前足部だけでなく中足部からも足を押してもらえる、というフィードバックが得られました」と青井さん。
フルマラソンでサブ2.5(2時間半以内)を目指すエリートレベルのランナーに向けて開発された「WAVE REBELLION PRO 2」。25,300円(税込)
フルマラソンでサブ2.5(2時間半以内)を目指すエリートレベルのランナーに向けて開発された「WAVE REBELLION PRO 2」。25,300円(税込)

より高い反発性を求めあらゆる面がアップデート

では、WAVE REBELLION PRO 2が前作と比較して、どのようにアップデートされたのかを詳しく確認していきたい。
「1つ目の大きなアップデートポイントはミッドソールの材料です。ミッドソールのトップにMIZUNO ENERZY LITE+(ミズノエナジーライトプラス)、ボトムにMIZUNO ENERZY LITEという組み合わせは変わりませんが、トップに使用している軽くて柔らかいMIZUNO ENERZY LITE+の搭載量が前作に比べて32%増えています。その結果、クッション性、反発性ともに向上し、足を入れた瞬間にクッション性が感じられるシューズになりました
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