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2024.03.12

軽くて機能的な「マウンテンハードウェア」の必携パーカ「コアエアシェルフーディ」

山でも街でも1枚あると重宝するフード付きのウエア、パーカはこの数年で大きく進化を遂げた。「フーディ」という呼び名も浸透して、新しいマーケットができたといっても過言ではない。フードタイプの従来のウエアに比べ、どんなところが便利なのか?
着用時の快適さと携行時の軽さ・コンパクトさで知られる「Kor AirShell TM Hoody(コアエアシェルフーディ)」の最新版について、「MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア)」商品本部の近藤伊織さんに詳しく話を聞きに、株式会社コロンビアスポーツウェアジャパンを訪ねた。

防風性と通気性のバランスに優れ、ハードに動いても蒸れにくく、伸縮性が心地よい

コアエアシェルフーディ 18,150円(税込) カラーは写真のDark Caspianの他、Black、Glacial、Raw Carnelianの4種類 サイズはS、M、L、XLの4種類 重量はMサイズで146g
コアエアシェルフーディ 18,150円(税込) カラーは写真のDark Caspianの他、Black、Glacial、Raw Carnelianの4種類 サイズはS、M、L、XLの4種類 重量はMサイズで146g
「パッと見だと普通のパーカに見えがちで、違いを実感するには着ていただくのがいちばんなんですが、とにかく軽くて薄くて伸縮性があって、それでいてしっかり風を防ぐんですね。相反するように聞こえるかもしれませんが通気性も高く、外側からの風を防ぎつつ内側の湿気は逃がします。運動量が多くても蒸れにくいのが特長です」
2019年の春夏シーズンに初めて世に出たとき、防風性と通気性を兼ね備えた行動しやすいフーディの革新性がなかなか伝わらず、コミュニケーションに苦心したという。着用した方から徐々にその利便性が広まり、毎年アップデートされて春夏のヒット商品の座を不動のものにしている。
肌寒さを感じたらサッと羽織って体温の低下を防ぐ。ハードな動きでも蒸れにくいので快適に行動でき、その後も汗冷えしにくい
肌寒さを感じたらサッと羽織って体温の低下を防ぐ。ハードな動きでも蒸れにくいので快適に行動でき、その後も汗冷えしにくい

ウインドシェルとソフトシェルの長所を兼ね備えた画期的なアイテム

「ウインドシェルというと従来はシャカシャカしていて、防風や保温の役には立っても伸縮性が乏しく汗で蒸れるイメージがありましたよね。適度なストレッチ性と通気性があって着心地のいいソフトシェルは、ウインドシェルに比べると防風性が劣りました。この製品は、両方のいいところを兼ね備えたハイブリッドなアイテムです。
アクティブに行動するときはもちろん、街着としても快適なので、着用したことがある方はみなさん手放せないとおっしゃいます。『エアシェル』は発売当初ユニークな存在でしたが、年々便利さが理解されて、同じような特長を備えたアウターが他社さんからも登場して新しいマーケットに育っています」
山歩きのビギナーが最初に揃えるべき3アイテムは、よく「三種の神器」と呼ばれ、山用のバックパック、シューズ、雨具が必須とされる。次にくるのは吸汗速乾の肌着(ベースレイヤー)だろうか。ウインドシェルやソフトシェルの優先順位は5番目以降になるものの、日常着としての汎用性を考慮に入れると「山に行かなくても欲しい」筆頭株かもしれない。
生地に採用した「PertexⓇ Quantum Air(パーテックスカンタムエア)」はストレッチ性も優れている
生地に採用した「PertexⓇ Quantum Air(パーテックスカンタムエア)」はストレッチ性も優れている
「『コアエアシェルフーディ』の優れた防風性、通気性、ストレッチ性は素材の『パーテックスカンタムエア』に由来しています。世界に誇る日本の技術ですが、超極細糸を高密度に織ることで防風性と通気性を両立させています。糸の段階でも「仮撚加工」といって、ポリエステルの長繊維に撚りをかけ、熱で撚りを戻す加工を施すことで、ふわっとした風合いとストレッチ性を持たせています」
素材自体の性質に由来するから、機能が持続する。「マウンテンハードウェア」の製品は、おしなべて耐久性が高いのも特長だが、「コアエアシェルフーディ」も耐久性が高くタフに使いこなせる。
撥水性もあるので急な雨などを一時的にしのぐこともできて心強い
撥水性もあるので急な雨などを一時的にしのぐこともできて心強い
完全防水ではないので、激しい雨の中で継続的に行動する場合は雨具を活用するべきだが、多少の天候の変化を一時的にしのぐには十分な撥水性を備えている。面白いのは、『エアシェル』自体が通気性を備えているので、上から雨具を重ねても透湿性が損なわれず、快適な中間着になること。
「従来のウインドシェルや防風フリースといった防風アイテムは通気性が低かったので、激しい雨が降ってきて雨具を着なきゃという場合に、ミドルレイヤーとして着たままだと蒸れてしまうから一度脱いで雨具を着る必要がありました。『コアエアシェルフーディ』は通気性が高いので、ミドルレイヤーとして着たまま雨具を重ねることができます」
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