2022年に登場したPUMA(プーマ)の「FAST-R NITRO ELITE(ファストアール ニトロエリート)」(以下、FAST-R)は、前後に分割されたミッドソールと、それを繋ぐ橋のようにカーボンプレートが露出した大胆な構造、デザインが大きな話題となった。その機能性の高さが認知され、日本の実業団ランナー、大学生ランナーの間でも徐々にプーマを選択する選手が増えている。
フォーム素材が格段に進化。エネルギーリターンは最大約89%
まずは、プーマのランニングシューズの大きな特徴であるNITRO FOAM(ニトロ フォーム)についておさらいしておきたい。反発性の高さと軽量性に定評のあるNITRO FOAMは、TPEE(ポリエステル系熱可塑性エラストマー)をベースとし、窒素ガスを加えることで反発性を向上させている。エネルギーリターンは最大約77%。窒素の量などを調整することで、プロダクトに合わせて、硬度や反発性を調整しているという。