ミッドソールには、クッション性に優れたハイパフォーマンスEVAを採用し、安定性を確保するためのアドバンスドシャーシも搭載されている。ハイキングに必要な機能をハイレベルかつバランスよく備えた「X ULTRA 360 GORE-TEX」のポテンシャルに迫る。
まずは、「X ULTRA 360 GORE-TEX」のベースとなっている「X ULTRA」シリーズについておさらいしておきたい。
サロモンの「X ULTRA」シリーズの初代モデルが登場したのは、2012年のこと。安定性とクッション性を両立しながら、高いグリップ力、トレイルランニングシューズにも劣らない俊敏性を備えたシューズとしてリリースされ、多くのファンを獲得。2015年、2018年にアップデート、現行の4代目モデル「X ULTRA 4」は2021年から展開されている。
街とアウトドアを繋ぐオールラウンダー
そんな「X ULTRA」シリーズの派生モデルとして今春登場したのが、「X ULTRA 360 GORE-TEX」だ。「X ULTRAは 歩行の安定性を確保するためのシャーシやパーツを備えた、サポート性に優れた高機能ハイキングシューズです。ヨーロッパ最高峰のモンブランを一周する約170kmのトレッキングコース、ツール・ド・モンブランを踏破することをコンセプトとしており、あらゆる路面、あらゆるコンディションに対応できる機能を備えています。
新登場のX ULTRA 360 GORE-TEXは、気軽にハイキングやアウトドアでのアクティビティを楽しんでもらいながら、街での着用も想定したオールラウンダー的な存在です」と、サロモン ソフトグッズ MDチームの山村拓さんは言う。
スニーカーライクで快適な履き心地
「X ULTRA 4」がロングトレイルに不可欠なサポート力にフォーカスされている一方で、「X ULTRA 360 GORE-TEX」は、履きやすさに重きが置かれている。「岩場や泥道、ぬれた路面、乾いた路面などあらゆる地形、コンディションに対応するオールテレイン コンタグリップのアウトソール、スムーズな着脱ができる特許技術のクイックレースシステム、足全体を優しく包みオーダーメイドのようなフィット感を生むセンシフィットといったサロモンのシューズ特有の機能をしっかりと備えているので、山道を快適に歩くことができるはずです。
そして、前足部の柔軟性を維持しながら後足部の安定性を高めるために、後足部のみを覆うサイズのシャーシを搭載しています。
また、ミッドソールにはクッション性に優れたハイパフォーマンス EVAを採用し、ドロップ(踵部と前足部の高低差)は10mm。スタックハイト(ソール厚)は踵部で24mm、前足部で14mmです。ソールは柔軟性があり、厚過ぎるということもありません。
トウボックスが広めの設計になっていることもあり、ハイキングシューズを履いたことがないという人でも、違和感なく、快適に履くことができるはずです」
ゴアテックス採用モデルなので防水透湿性を備えており、雨天時にも活躍してくれる。まさに、オールラウンド・ハイキングシューズなのだ。
加えて、アッパーにはリサイクル素材を49%使用し、ミッドソールには電気ケーブルをリサイクルした素材を8%使用。エコフレンドリーな点も「X ULTRA 360 GORE-TEX」の特長だろう。