そこで培われた技術を生かしながら、さらに気軽に日常に取り入れやすくなった姿勢サポートアイテムが、今作「Style BX Innerwear」だ。姿勢サポートの仕組みはどのようなものなのか。そこにはどんな技術が使われているのだろうか。
手軽に日々の姿勢ケアができる
Styleの調査によると、日本で猫背に悩んでいる人は推定約2,300万人、巻肩に悩んでいる人は推定約830万人だという。また、2022年の国民生活基礎調査によると、腰痛に悩んでいる人は男性が1,000人あたり91.6人、女性が111.9人、肩こりに悩んでいる人は男性が1000人あたり53.3人、女性が105.4人となっている。姿勢やそれに伴う体の不調で多くの日本人が悩んでいるということ。ビジネスパーソンの方なら心当たりがあるだろう。手軽に日々の姿勢ケアができないか。それが「Style BX Innerwear」開発の出発点だ った。
「2017年にリリースしたStyle BXは、カイロプラティックのメソッドから生まれた独自構造と心地好い着用感で体幹の整った正しい姿勢へと導くギアです。おかげさまで多くの方に愛用される人気シリーズとなっていますが、外出中や仕事中に使うのに少しハードルがあるという声もありました。
そこでインナーウェアに姿勢ケアの機能が持たせられれば、シーンを問わずに身につけることができ、より手軽に着てもらえるのではないかと考えたのです。日常に何かをプラスする、やることが増えるようなギアだとハードルを感じる方でも、インナーウェアであれば今着ているものとの置き換えなので、使いやすいのではないかと思います」と
株式会社MTG WELLNESSブランド部の信田勇樹さん。
「Style BX Innerwear」が目指したのは、着るだけで理想のS字姿勢がとれ、首・肩の負担を軽減すること。S字姿勢とは、耳の穴、肩の中心、股関節が一直線になり、横から見たときに背中から腰までがS字カーブを描いた状態。巻き肩や猫背の場合、肩の中心や耳の穴は股関節の真上には来ず、前方向へと倒れてしまう。
人間の頭は約5kg。ボウリングの球ぐらいの重さがあるため、姿勢が崩れると首や肩の負担は大きくなる。スマホ姿勢と呼ばれる前方に頭が垂れた姿勢や、パソコンの画面を覗き込むような姿勢は、当然、首こりや肩こりの原因になる というわけだ。
2つの独自技術で姿勢を補正
無理のない正しい姿勢を叶えるために「Style BX Innerwear」に採用されているのは、オープンチェストとバックリリースというシンプルな2つの独自技術だ。「一般的な洋服は袖が前方に向いているのですが、Style BX Innerwearの袖は腕を背中側に導くように後ろ向きになっています。その結果、オープンチェストといって自然に胸が開き、猫背や巻き肩が起こりにくくなります。
後ろ身頃の上部、肩甲骨の周辺にパワーネットを搭載して2層にしたのがバックリリース構造です。パワーネットが肩甲骨を内側に寄せるように働き、正しい姿勢へと導きます。着用すると肩甲骨が寄るような、肩が後ろ側に引っ張られるような感覚があると思います。
パソコンのディスプレイを覗き込みながらキーボードを打つような不良姿勢をとろうとすると背中に少し抵抗を感じるので、正しい姿勢を維持しようという意識を保つ効果もあると思います」