株式会社コーセー は、東京工業大学の渡辺義浩研究室が保有する最先端の高速プロジェクションマッピング技術と、同社で開発した色補正技術を組み合わせ、実際の顔で体験できるリアルなメイクシミュレーションシステムを開発した。 このシステムはコーセーの直営店 Maison KOSÉ銀座 で“ビューティーアトラクション”として展開中の「 COLOR MACHINE 」に応用されている。このCOLOR MACHINEは、今年8月の店舗リニューアルの際に設置されて以降、毎月の予約がすぐに埋まってしまうほどの人気アトラクションとなっている。 COLOR MACHINEはどのようなサービスで、そこに搭載されている技術はどのようなものなのか。今回はコーセー マーケティング戦略部 グループマネージャーの杉﨑さん、COLOR MACHINEの技術開発に携わったコーセー研究所 メイク製品研究室の大石さんに話を伺った。
PROFILE|プロフィール
杉﨑 洋
すぎざき ひろし2002年入社。営業職、ブランド企画職を経て、現在はマーケティング戦略部に所属し、マーケティング領域を担当しながら、子会社であるコーセープロビジョン(株)の代表を務める 。 2019年にコーセーのブランドを横断したMaison KOSÉオンラインを立ち上げ、同名のストアを銀座と表参道に展開し、独自性の高い美容サービスを提供。
PROFILE|プロフィール
大石 郁
おおいし かおる2015年入社。メイク製品研究室に所属し、ベースメイクアイテムの製剤化研究開発に従事し、製剤の基礎研究から商品開発までを幅広く担当。COLOR MACHINEの技術およびサービス開発を担当。
自分で試せるミックスドリアリティ 2022年8月にMaison KOSÉ 銀座の1階フロアを全面リニューアルしたとのことですが、その内容について教えてください。 杉﨑 2019年にコンセプトストアとしてMaison KOSÉ 銀座をオープンしました。コンセプトには「Find Your Own Beauty」を掲げ、それぞれのお客さまにあった美の提案を行ってきました。今回は1階部分を メインにリニューアルし、新たに「COLOR MACHINE」のほか、不要になったメイクアップ化粧品をアップサイクルした絵具でアート体験ができる「GREEN ATELIER」を新設しました。