美容 大国と言われる韓国で、累計500万本を売り上げた美容ミストがある。
今年7月、このgroundplanが日本デビューを果たす。日本での展開を担う
カエタステクノロジー取締役社長の陳静宜氏に、なぜ韓国でここまで支持をされているのか、その背景などを聞いた。
デイリーケアで肌悩みを解決する「groundplan」
ブランド誕生のきっかけを教えてください。
創業者のKim Yun Kyung(以下、キム氏)は、元々アパレル事業を経営していたのですが、忙しく働いていたため、体調を崩したり、肌荒れしたりすることが多かったそうです。その後、ご自身が妊娠をしたのをきっかけに、安心して使える化粧品が欲しいと考え、研究員の方に相談をされながら、開発を進めていました。その開発途中で出産をしたのですが、子どもも敏感肌であることが判明したため、子どもも一緒に使える安全性の高いものにしようと、さらに改良を重ね、2014年にこの美容ミストが誕生しました。
美容大国と言われる韓国ですが、そのような化粧品はなかったのでしょうか?
韓国では化粧品で肌を改善するよりも、皮膚科に行くことを選ぶ人も多かったので、10年前は安心して使用でき、なおかつ高機能な製品はあまり多くはありませんでした。ただ、最近では韓国でもデイリーケアで安心して肌悩みを解決したいというニーズが高まってきて、参入する企業も増えてきていますし、ナチュラルコスメや、単一成分の化粧品なども流行っていて、以前のように皮膚科だけに頼るという考え方は変わってきています。韓国で化粧水に求められているものは何でしょう?
肌悩みを解決する化粧水が、韓国でも引き続きトレンドになっています。その中で2つの大きな主流になっているのが、機能性を追求したものと、肌を見直すというものです。groundplanは後者で、植物性や自然由来の原料を使うことで、肌本来の機能を上げてくれるミストを届けたいと思っています。
コンセプトに「大地から始める新たな計画」と掲げていますが、肌理論で最高品質の栄養を与えていく プロセスを作り、肌本来の美しさを引き出すという哲学で商品を開発しています。
「女優ミスト」として知られる美容ミストはどのような商品なのでしょうか?
まず、化粧品の成分表示を見てください。これは配合量の多いものから記載されているのですが、多くの化粧水はそのほとんどが水(精製水)で構成されているかと思います。そこで、主成分である水をもっと良い原料にすることにより化粧水の機能はもっと高まると考えました 。価格面においてはリスクともとれる構造ですが、美容ミストは、肌に良いものを届けたいということから、精製水を一切使わず、主原料にハマメリス水を使用しています。
ハマメリス水とはどのようなものでしょうか?
ハマメリスは、アメリカマンサクの別名で、その葉から抽出される植物性エキスがハマメリス水になります。元々、北アメリカの先住民が切り傷や湿疹などに使っていて、保湿や肌荒れの予防効果があります。groundplanではこのハマメリス水の品質にもこだわり、契約農場で育てられた中から、厳格な基準を満たしたものだけを選んで使用しています。また、ツボクサエキスやダイウイキョウ果実エキスなど、ハマメリス水だけでは得られない、肌を整える多くの美容効果を促す成分を配合しているのもこだわりです。