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2024.09.10

IPSA(イプサ)のロングセラー化粧水「ザ・タイムR アクア」が愛され続けるわけ

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“1人ひとりが持つ美しさを引き出す”をコンセプトに掲げているIPSA(イプサ)は、幅広い世代の人から支持を得ている化粧品ブランドだ。
特に薬用化粧水「ザ・タイムR アクア(ザ・タイム アール アクア)」は、2002年に初代が発売されて以来、日本だけでなく、アジア圏でも広く愛されている。
今回はイプサが長く愛されている理由を探るべく、同社でPRを担当する菅野さんに、ものづくりへのこだわりや取り組みについて話を伺った。
PROFILE|プロフィール
菅野 麻沙未(かんの まさみ)
菅野 麻沙未(かんの まさみ)

2009年、株式会社イプサに入社。6年間店頭でのレシピスト(美容部員)経験を経て、2015年より本社へ異動。2015年から2020年まで商品企画を担当し、主にメーキャップ製品の企画・開発に従事する。
2020年8月よりPR担当へ。PR活動で大事にしていることは、ブランド理念にも通じる“個対応”。プレス1人ひとりに寄り添ったコミュニケーションを図り、関係性を構築している。

“イプサらしさ”を大切にしたものづくりを

まず、「イプサ」のあゆみを教えてください。
「イプサ」は、1987年に誕生した日本製のスキンケアブランドです。日本での販売がメインになっていますが、中国、香港、台湾、タイ、韓国、シンガポールなど、アジア圏にも出店しています。特に中国では、今や日本を上回る店舗数を展開しています。
今回フォーカスしていただいた「ザ・タイムR アクア」は、中国の方にも人気がある化粧水です。
コロナ禍以前から、インバウンドの需要が高くなっています。今は工場のラインを増設したので潤沢に供給できているのですが、当時は1人当たりの購入個数に制限をかけないといけないほどでした。
展開している製品のカテゴリーは、創業当時から変わっていません。スキンケアをメインとしたブランドとして誕生していますが、ベイスメイクやポイントメイクなどのアイテムも当時から展開しています。
「イプサ」には、ラテン語で“自らの”や“自発的な”という意味があります。その言葉の通り、ブランドのコンセプトには「“個”の美しさを引き出す」を掲げています。
1987年頃ですと、“個”に焦点を当てたブランドは珍しかったのではないでしょうか。
そうですね。当時は人気アイドルの髪型やメイクを真似するのが主流だったので、“自分が持っているパーツや個性を生かして魅力を引き出す”という考えは、他社とはまた違う考えだったと思います。
流行を追い求めている時代のなか、革新的な考えで誕生したブランドで、当時は先進的なものを求めている方に受け入れられたと聞いています。
ものづくりにおいて、御社が大切にしていることを教えてください。
潜在的にお客さまが求めているものに応えられる製品をつくるのはもちろん、“イプサらしさがあるか”も大切にしています。
“イプサらしさ”については、社内でもかなり議論を重ねているテーマです。ブランド理念のなかに、シンプルであること、誠実であること、本質的であること、その人の個性を生かせるものであることなどが挙げられており、そういった点が商品開発の肝になっています。
私はPRの部署に配属される前に商品企画をしていたこともあるのですが、そのときはペルソナマーケティングなどを取り入れながら、イプサらしさの認識のズレがないように企画を進めていました。
また、ものづくりにおいては安全性も重視しています。開発期間が長く、スキンケアアイテムでは長いもので4〜5年ほど、メイクアップアイテムでは2年ほどかけているんです。
試作を繰り返すだけでなく、保証テストやお客さまのニーズを深掘りするための調査など、いろいろなことを行っています。
御社では、「肌研究」にも力を入れていますよね。
創業当時から行っており、肌悩みの他、外部環境・内部環境が肌に与える影響などを研究しています。
弊社は、“肌には自ら美しくなろうとする力がある”と考えています。たとえば、肌に傷ができたときに自らの力で治っていく「自然治癒力」がありますが、それと同じように自ら美しくなる力があると。これを、「自立活性力」と呼んでいます。
ただ、自立活性力はそれぞれが置かれているライフスタイルにとても影響を受けやすいんです。紫外線やエアコンなどの外的環境による影響も、ストレスや運動不足、睡眠の質の低下など内的環境による影響もあります。
肌がよりよい状態で美しくなるために、そういった環境も含めてサポートできるよう、肌研究を始めました。
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