「オーガニック」や「自然由来」と聞いて、どのような印象を持つだろうか。肌にやさしいと感じる一方で、「効果が弱いのでは」と思う人も少なくないのではないか。だが、創業80年の歴史を持つイタリアの老舗製薬会社から誕生した「
ママベビー」は、その概念を覆す。科学的視点に基づき、自然由来成分を積極的に採用している。
0歳から使える安全性や低刺激性を備え、イタリア本国のみならず、日本でも厚い支持を得ている。その日本展開を担うママベビーチームに、製薬会社がオーガニックを選ぶ理由と、その根底にある科学的哲学の話を聞いた。
ひとりの母の経験から始まった、ママベビーの哲学
ママベビーの原点は、イタリアのミラノ郊外にある家族経営の製薬会社オルチェッリ社にある。創業以来80年にわたり、産婦人科や小児科向けに自然由来のボディケア製品を提供してきた。その流れを汲んで、創業者の孫であるマリア・エレーナ氏が『ママベビー』を立ち上げたのだ。「エレーナさんが出産したお子さんが重度の肌トラブルを抱えていました。ところが実家が手掛ける製品だけは使用することができ、肌の状態が落ち着いたのです」
肌の成長度合いに合わせ、ママベビーでは0〜2歳期、2〜12歳期に商品を分類この経験をきっかけに彼女は、製薬会社の製品から「誰もが使えるオーガニックコスメ」の製品化へ乗り出す。結果、医療品質のやさしさを日常へ届けるブランドとして、高価で手が出にくかった当時のオーガニック市場に風穴を開けた。