ふと手元を見ると、鮮やかに光るネイル。デスクワーク中のタイピングも、書類をめくる指先も、ネイルアートが彩ることで心が軽やかに弾む。
ネイルは単なるファッションアイテムではなく、私たちの心理状態や生体にまで影響を与えることが、日本メナード化粧品株式会社の総合研究所で明らかになった。ネイルをすることで、「気持ちをポジティブにさせる効果」と「パソコンのタイピング作業に対する倦怠感やストレスを軽減させる効果」を発見したのだ。 今回は同研究所の森瀨さん、広瀬さん、山本さんにインタビューを実施。研究開発の裏側と、ネイルの魅力について語ってもらった。
PROFILE|プロフィール
森瀨 綾子(もりせ あやこ)
日本メナード化粧品株式会社 総合研究所
研究技術第2部門 技術開発 部Ⅱ 皮膚科学第一研究グループ 研究員
PROFILE|プロフィール
広瀬 統(ひろせ おさむ)
日本メナード化粧品株式会社 総合研究所
研究技術第2部門 技術開発部Ⅱ 皮膚科学第一研究グループ 主席研究員
PROFILE|プロフィール
山本 彩子(やまもと あやこ)
日本メナード化粧品株式会社 総合研究所
研究技術第2部門 技術開発部Ⅱ R&D技術情報マネジメントグループ 研究員
ネイルカラーがもたらすポジティブな効果
御社が行った研究では、ネイルカラーが心理状態に与える影響に焦点を当てました。なぜネイルカラーに注目し、研究を実施したのでしょうか?
森瀨一番の理由は、私自身がネイルカラーが好きだからです。
爪をきれいにしたり、好きな色のネイルカラーを塗ったりすることで、気持ちが明るくなり、なんだか前向きになれると昔から実感していました。そう感じている方も多いと思いま す。
しかし、これまではネイルカラーの心理効果に着目した研究はあまりありませんでした。