コロナウイルスの影響下で、ファッションや美容においてはバーチャル試着の展開が推し進めている。しかしながら、コスメ分野では実際に肌や身体に使用した質感が重要であり、バーチャル試着への対応が難しい。イメージと違っても返品交換が難しい商品でもあるため、実際に試さないと不安だという人も多いだろう。
こんな課題と向き合ったサービスが、株式会社コーセーが発表したネイルのバーチャル試着アプリである。スマートフォンさえあれば簡単に、
コーセーのネイルブランド「NAIL HOLIC」をバーチャル試着できるというものだ。今回は株式会社コーセー宣伝部 宣伝企画課の比毛 友美(ひけ ともみ)さんに話を伺った。
コーセーのネイルプロダクトはもともと店舗を中心に販売されていたが、今回バーチャルネイル試着のサービス展開に踏み切ったのには、いくつかのきっかけがあったと比毛さんは語る。それは、①展開店舗数の多さと200色以上のラインナップのためテスター管理が出来ず、店頭テスターのご用意がない、②店頭什器用の色見本を、実際塗った色や質感へ近づけることに限界がある、③限定品や全色ラインナップを揃えられる店舗数に限りがある、といった3つの課題。バーチャルネイル試着を展開することで、場所やコストの制限なく自由に色のイメージを伝えることができるというわけだ。