思い出のある衣服をリカちゃんのお洋服にアップサイクルするプロジェクト「100 My Licca」が、株式会社ストーリーアンドカンパニーで実施された。同社では企業がコミュニティや体験を提供するための支援を行うAND STORYというプラットフォーム事業を展開しており、コロナ禍で循環型経済を実現するファッションコミュニティ「NewMake」を創設した。東京・表参道にあるNewMake Laboでは、企業から提供された廃棄予定の衣服などを再構築する“NewMake”事業を中心に、誰でも自由に参加できる場所を提供している。
そしてこの度、NewMakeとタカラトミーのコラボが実現した。先日「100 My Licca」のワークショップが開催され、さらにエントリーの中から選ばれた作品が、5月2〜7日までの期間中に渋谷ヒカリエで開催される100 My Licca「わたしのクローゼット」展にてお披露目される。
「100 My Licca」プロジェクトについて、株式会社ストーリーアンドカンパニーのNewMake Director 吉村さんに話を聞いた。
PROFILE|プロフィール
吉村 真由
株式会社ストーリーアンドカンパニー NewMake Director 大阪府出身。学生の頃から舞台衣装の仕事を志し、国内最大のテーマパークへ就職。21年7月より、デザイナーやアーティストなどの個人、様々なものつくりを行う企業など多種多様な背景を持ったメンバーが集まるコミュニティ『NewMake』のディレクターに就任。NewMakerと創るクリエイティブな世界観を通して、ソーシャルグッドなエンターテイメントを提供している。
「100 My Licca」は捨てることができないという”思い”や”思い出”というキーワードを基にコンセプトを考えました。着なくなった服をクローゼットの奥にしまいっぱなしにせず、新しい形で一緒にいることができるような工夫をすることで、捨てるはずだったものの可能性に気づいてほしいと思ったからです。
NewMakeでも預かっている服の中には、いろいろな作り手の思いが詰まったブランドさんの洋服があります。これらの服は誰にも着用されることなく、様々な理由から廃棄されてしまう予定だったものです。私たちはこれらの思いや思い入れを大切にして、新しい形で愛することができるようにアップサイクルすることを提案しています。その理念を「100 My Licca」にも込めました。