子供の成長の早さゆえ、買ったばかりの服 や靴があっという間に小さくなってしまうという経験をしたことがある人は多いのではないだろうか。出費がかさむこともさることながら、廃棄された靴はリサイクルが難く、子供の靴を買い替えるごとに廃棄をするとなると当然環境にも負荷がかかる。
そこで、子供の足の成長に合わせて靴も成長するというユニークな子供靴を開発したのが、インド発「
aretto」だ。
問題解決の視点からスタートした同ブランドは足病医が認定し、リサイクル素材を使用するなど、履き心地はもちろん、環境にも配慮した子供靴として注目されている。どのようなテクノロジーを駆使して成長する靴は生まれたのか? 創業者のサタジット・ミッタル(Satyajith Mittal)氏にインタビューを行った。
PROFILE|プロフィール
サタジット・ミッタル(Satyajith Mittal)
Co-Founder and CEO
MIT(マサチューセッツ工科大学)のデザイン科を卒業。デザインにこだわったものづくりをしている
右からサタジット・ミッタル氏、共同創業者のクルティカ・ラル氏
根本的な疑問と問題解決のために起業を決意
まずはarettoを創業したきっかけについて教えてください。
普遍的な事実として足は成長しますが、靴は成長しません。子供の足はミリ単位で成長していきますが、一方で靴のサイズは段階的に大きくなっていきます。この事実から考えると、靴のサイズが足にピッタリ合うのはほんの一時だけなんです。基本的に子供たちはまずオーバーサイズの靴を履き始め、成長とともにその靴がきつくなったら買い替えるということを繰り返していきます。0〜3歳の子供は1年で靴のサイズが3〜4サイズ大きくなることが多く、これは大きな変化ですよね。サイズアウトしたあとの靴はどうなるのだろうという疑問はありましたが、お下がりになるか、廃棄されるだけでした。