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2020.05.18

呼吸をしない街が教えてくれた。「ファッションが楽しかったのはなぜか?」ということ。(佐藤亜都)

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PROFILE|プロフィール
佐藤 亜都 / ライター

1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。ニューリテールプラットフォーム「FACY」のオウンドメディアの編集やポップアップストアの運営を経て、デジタルマーケティング支援としてInstagram運用代行を行う。2016年より越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を手がけ、東京コレクションやパリコレクションをまわっている。2020年春に独立し、現在はライフスタイルブランドFoo Tokyoのデジタルコミュニケーション担当など。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。
                       
Link:Twitter / Instagram

なぜあんなにも真剣に選び、袖を通すたび、心弾ませていたのだろう。私は今まで、何を思ってファッションを楽しんでいたのか。こうなるまでは「自分のため」だと思っていた。

非常事態の日常

まだ新型コロナウイルスが世界を飲み込む前の2020年2月、私は長く勤めた会社をやめた。不穏な影が色濃くなり始めた3月から、フリーランスとして数社で働いている。自分でもなんというタイミングだろうか、と思う。どうしても関わりたかった仕事はウイルスの影響で白紙になった。新しい職場は慣れる前に在宅勤務となり、未だに緊張しながら大人数のオンライン会議に出席している。
家で過ごして1ヶ月になる。緊急事態宣言が7都市に発令される前から、買い物と散歩以外は極力外出していない。もともと、思い立てば明日にでも地球の裏側へ行ってしまうような性格なので、外出できないことは体より心にこたえている。ちょうど一昨年のこの時期に欧州を一回りしたなぁと、iPhoneのカメラフォルダを見返しながら美しい花に溢れた都市に思いを馳せた。6ヵ国を巡った旅の写真の半分はファッションに関連した展覧会や店の写真。ようやく取れた有給休暇の最中ですら、ファッションのことを考えていたようだ。今は、どうだろう?

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