東京都港 区にある
港区立産業振興センターは、最新の情報や技術を提供する「未来発展型の産業振興拠点」を目指す施設だ。
そのなかに、“ファッションテック”を推進し、クリエイター向けのアパレル3Dソフト「
CLO」などの最新のアパレル機器を取り揃えている「
ビジネスサポートファクトリー」と呼ばれるビジネス支援スペースがある。
ファッションテックとは、ファッションとテクノロジーが融合した分野を指し、近年急速に注目を集めている領域だが、なぜ港区がこのファッションテックを推進しているのだろうか。また、施設にはどのような機器があり、具体的に何を生み出すことができるのか。
今回は港区立産業振興センターの永田 愛海さんに、ファッションテック推進の背景、実際の活用例、今後の展望について伺った。
日本で数少ない“ファッションテック”に特化した施設
ビジネスサポートファクトリーは、クリエイター・デザイナー・エンジニアをはじめ、初心者からプロまで幅広く利用可能なアパレル機器を取り揃えている。アパレルCAD(服飾特化の設計支援ソフトウェア)や電子刺繍ミシン、UVプリン タ等を使用してアパレル・雑貨を制作するだけでなく、「CLO」と呼ばれるアパレル3D着装シミュレーションシステムを使用して、現実世界のアパレルだけでなくデジタル空間上のアバター制作も可能だ。