腕時計はもともと時刻を知るための道具だった。ところが、時代が移り変わるとともに、機能が次々に追加され、アクセサリーやステータスシンボル、はては投資の対象にもなっている。
その点、「
CAMPANOLA(カンパノラ)」の「
コスモサイン」は、そういった腕時計とは異なる地平に立っている。実用重視でもなければ、自己主張の手段でもない。持ち主は腕時計の中に再現された“宇宙”を鑑賞し、愉悦に浸るのだ。
2001年の誕生以来、腕時計愛好家を魅了し続けてきたCAMPANOLAのシンボルというべきタイムピース。腕元に宿る小宇宙はどのように生み出されたのだろうか?
PROFILE|プロフィール
市川 貴之(いちかわ たかゆき)
シチズン時計株式会社 CAMPANOLA商品企画担当
コラボ商品の開発やデパート・専門店への営業などを経験し、現在は商品企画を担当。高校生のときに出合ったCAMPANOLAの美しさに魅了され、時計の道を志した。
「シチズン時計が展開するCAMPANOLAは、『時を愉しむこと』を提案する時計ブランドです。多数のパーツを組み合わせた多層構造をはじめ、サークル形状の五徳リング、建築物のような立体的な文字板、ドームの天井を思わせるラウンドフォルムによって、デザインコンセプトである『宙空の美』を表現します」