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2023.04.11

アウトドアギアを通して正しい雇用の創出を!「Cotopaxi(コトパクシ)」が進める「(Re)Purpose™(リパーパス)」資材とは

アメリカ発のサステナブルブランド「Cotopaxi(コトパクシ)」。大量生産によって生まれる残材を集め、「(Re)Purpose™(リパーパス)」として個性的で高性能なバッグやアウトドアギアを作り出している。
その活動とアイテムについてアルコインターナショナル株式会社マーケティング部プレス担当の川島クリスティーナさんにお話を伺った。
「まずはCotopaxiとは、というところからお話しさせていただきますと、ブランドがスタートしたのは2014年で、創業者はアメリカ人のデイビス・スミス(Davis Smith)という者で、デイビスは幼少期に中南米に住んでおり、そのときに彼が目にした同世代の子どもが置かれている環境だったり、労働環境であったり、目にしたものをなんとかしたいという思いがあったそうです。
雇用を作り、何か社会貢献につなげることはできないか、いうことではじまったのがCotopaxiです。ブランドの理念として『正しい雇用の創出する』というものがあります。
『これを作りたいから彼らを雇っているのではなく彼らが豊かな生活をおくれて一定の生活水準を保つためにやっている』という意識です。
Cotopaxiはエクアドル、アンデス山脈の山の名前から来ていましてブランドのロゴになっているリャマもデイビスが小さい時にリャマを飼っていたことから来ています。そういった幼少期の身の回りのものが反映されているブランドです」
創業者のデイビス・スミス
創業者のデイビス・スミス

(Re)Purpose™という素材

他社のアウトドアのバックやギアなどを作る工場で大量生産によって余った残材を使用して唯一無二の個性的なバッグをつくるというのがブランドの特徴だが、この(Re)Purpose™についてあまり説明されることはない。(Re)Purpose™という言葉をもっとたくさんの人に知ってほしいと思い、この取り組みについて詳しく話していただいた。
「この残材や生地は高機能なので、それを集め使用する事で生地を廃棄するということがなくなります。
リサイクルとかアップサイクルのようなイメージが先立ってしまうのですが、Cotopaxiのバックはどれも高品質な生地を使用し、捨てられていた布で作ったアイテムというわけではないので、(Re)Purpose™素材=“新たなものに生まれ変わる”という意味でみなさんに認識してほしいです」

それぞれのアドベンチャーをサポートする

ここからは実際に商品を見ながらお話を聞いていうこう
(Re)Purpose™素材のナイロンを組み合わせて作られるCotopaxiのバッグで代表的なアイテム「DEL DIA COLLECTION(デルディアコレクション)」から紹介してもらおう。
「まずはバックパック『ALLPA TRAVEL PACK-DEL DIA(アルパ トラベル パック-デルディア)』からご紹介させていただきます。
サイズは3つあり、28ℓ、35ℓ、42ℓ表面のナイロンから背面のメッシュ素材まで、(Re)Purpose™素材を使っています。異なる素材を組み合わせるので、対荷重とか性能に個体差が出ないように、職人によって緻密に作られています。
素材の差によっての雨対策はすべてにレインカバーが付属されておりそこで解消されています。クォリティ維持のため、Cotopaxiが職人に求めるレベルはかなり高いものになっています。
個性であるカラーリングも同じものにならないように配色されております。この素材の組み合わせの配色こそ職人の感性が生きているところであり、世界で1つだけのアイテムを生み出しています」
「ビジネスとかで使われる方は28ℓを選ぶ方が多いかと思います。また、35ℓを普段使いにされている方もたくさんおり、たとえば仕事帰りにジムに行くような方にはこちらのサイズがおすすめです。
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