北区の刺しゅう屋は、2024年5月に誕生した刺しゅうブランドだ。
Instagramは立ち上げから数ヶ月で8万人以上のフォロワーがおり、大きな注目を集めている。同ブランドを立ち上げたのは、田中優輝さん。脱サラをしてイチから刺しゅうを学び、ブランドを展開するに至ったという。
「ブランドを立ち上げるとき、自分がワクワクできることを考えました。その結果、たどり着いたのが“世界的な刺しゅうブランドになる”ことです。お客様と作り上げているブランドなので、ブランドが育つ過程をぜひ一緒に楽しんでいただけたら」と田中さんは語る。
今回はブランドを立ち上げるに至った経緯や商品の特徴、今後の展望について、お話を伺った。
PROFILE|プロフィール
田中 優輝(たなか ゆうき)
株式会社Take Risk CEO
2023年東京大学経済学部卒業後、シティグループ証券投資銀行部門にて勤務
2024年株式会社Take Risk創業、「北区の刺しゅう屋」の運営開始
独学で刺しゅうを学び、3ヶ月でブランドを立ち上げ
田中さんが刺しゅうに興味を持ったきっかけを教えてください。
以前は金融系の会社に勤めていたので、アパレルの経験があったわけではありません。ただ、もともと起業家志望だったので、大学生の頃から「これをどうやって事業化しようかな」と、ビジネスの視点で物事をとらえる習慣がありました。刺しゅうに注目したのは、自分が持っていたパジャ マがきっかけです。洋服などに施された刺しゅうを見ているうちに、「これはビジネスになる」「刺しゅうなら世界的なブランドを目指せるんじゃないか」と思ったんです。