セーターは、温もりと記憶をまとい、人や文化をつなぐ衣服だ。
ニューヨークを拠点に活動するカシミアブランド「
LERET LERET(ルレ・ルレ)」は、そうしたセーターの本質を見つめ直し、希少性、親密さ、そして物語を編み込むブランドとして2019年に誕生した。
共同設立者であるルレ兄妹(エドゥアール、アンドレア、アレシア)が語るその誕生の必然は、どこか響き合うこだまのように、ブランドの未来を静かに照らしている。
PROFILE|プロフィール

(左から)エドゥアール・ルレ、アンドレア・ルレ、アレシア・ルレ(Edouard Lere, Andrea Lere and Alesia Leret)
響き合う名前“ルレ・ルレ”から生まれる世界
「ブランドの誕生は選択ではなく、むしろ必然だった」そう語るのは、エドゥアール、アンドレア、アレシアのルレ兄妹だ。このラグジュアリーレーベルは、季節やトレンドを超越した、時代に左右されない普遍的なデザインを作り上げるという、単一のビジョンから誕生した。3人の異なる創造的な声の間で織りなされる対話が、ブランドの核となっている。
パリ、カラカス、ニューヨークを行き来しながら育った彼らにとって、芸術や物語、そして衣服は常に身近な存在であった。中でもセーターは、温もりや記憶、アイデンティティを織り込んだ特別な存在であり、スケッチを始めたことは「ビジネスの決断ではなく、これまでの人生の自然な延長にすぎなかった」という。