プラスチックコードで丁寧に編み上げられた、色鮮やかで軽やかなカゴバッグ。
株式会社ソラオブトウキョウはメキシコの職人によって生み出されるこのバッグを「メルカドバッグ」と名づけ、ブランド・
Letra(レトラ)を展開して日本にファンを増やしてきた。
メルカドバッグの誕生秘話と、Letraとメキシコの信頼関係によって生み出されるアイテムに込められたこだわりを、Letra事業部長の小川典洋さんに聞いた。
メキシコの市場での出会いが原点
レディースアパレルブランド・flower(フラワー)で知られるソラオブトウキョウ。Letraの物語は、代表・北嶋正則さんのメキシコ旅行から始まる。アメリカ・ロサンゼルスに拠点を持っていた北嶋さんは、2004年頃に訪れたメキシコ南部のオアハカのマーケットで、可愛らしいカゴバッグと出会った。その鮮やかな色彩や独特のフォルムに魅了され、インポートアイテムとしてflowerで販売を始めたのが、メルカドバッグ誕生の原点だ。
代表の北嶋正則さん(右)色とりどりのバッグはflowerの売り場をカラフルに彩り、瞬く間に女性客から人気を博した。Letraを統括する小川さんは「カラフルでチープすぎない“ちょうどいい”おもちゃのような質感や、人とかぶらない一点もののデザインが、新鮮に受け止められたのだと思います」と振り返る。