ナプキン、タンポン、ピルだけでなく、吸水ショーツ、月経カップ、月経ディスクなど選択肢が増えてきた昨今。より快適にいつもと変わらない日常を過ごすために、できるだけ快適なツールを取り入れたいと感じている人も多いだろう。
そんななか、
ユニクロが販売する
エアリズム吸水サニタリーショーツ(以下、吸水ショーツ)が話題を呼んでいる。2020年の秋に発売したユニクロ初の吸水ショーツは快適に過ごせる上に、2,000円以下という手頃な価格で提供されている。
新たな選択肢として、この吸水ショーツを取り入れる人も増えているはず。今回はそんな吸水ショーツの生みの親である、株式会社ユニクロのグローバル商品本部ウィメンズMD部長の炬口さんにインタビューを実施。吸水ショーツ発売に至る背景に迫った。
PROFILE|プロフィール
炬口 佳乃子(たけのくち かのこ)
株式会社ユニクロ グローバル商品本部ウィメンズMD部部長
1996年にユニクロへ入社。ロンドンの店舗オープンなどに携わったのち一旦退社。2006年に再びユニクロに戻り、カットソー、シャツなどのMDを歴任。現在は、ウィメンズインナーや「エアリズムマスク」、世界的にブームを巻き起こした「ラウンドミニショルダーバッグ」の開発を担当。
吸水ショーツのファーストステップとして
まず、ユニクロで吸水ショーツに着目された背景についてお聞かせください。
そもそも、吸水ショーツ自体が世の中に出始めたのは10年以上前になります。当時、吸水ショーツは日本ではまだ馴染みのない商品ではありましたが、海外市場ではそのような商品が増えていました。そんななか、ユニクロの欧米チームのスタッフたちから「ユニクロでも吸水ショーツを発売すれば成功する可能性があるのではないか」という声が上がりました。