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2024.07.26

日本が誇る先端技術をふんだんに盛りこんだ「MOON-TECH®(ムーンテック)」の凄さに迫る!

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日々、最先端の技術を生み出し続けている東レ株式会社。その東レ発のスピンオフベンチャーとして現在話題を呼んでいるのが、「届かぬかも知れぬ夢を追いかける馬鹿者たち」を意味するプロジェクト「MOONRAKERS(ムーンレイカーズ)」だ。そこには、社会や産業を改革するためには常識に囚われてはいけないという思いがこめられている。
彼らの展開する商品の中で、現在多くのブランドや企業が注目しているのが「MOON-TECH®(ムーンテック)」。これでもかというくらい機能を盛りこんだTシャツで、東レはもちろんJAXA(宇宙航空研究開発機構)や小松マテーレといった日本が誇る技術系企業の先端技術が集結している。
突き抜けたモノづくりから大企業スピンオフという会社形態まで、彼らの事業はとにかく異端でユニークだ。そこで今回、同社の代表である西田誠さんにお話を伺い、モノづくりはもちろん、スタートアップ企業としてのあり方まで、幅広くお話を聞いた。
PROFILE|プロフィール
西田 誠(にしだ まこと)
西田 誠(にしだ まこと)

東レ発のスピンオフベンチャー、MOONRAKERS TECHNOLOGIES株式会社 代表取締役社長

東レ入社後、素材開発に携わり20代で当時の先端素材フリースでの新事業に挑戦。ユニクロへの飛びこみ営業で超大型契約を締結するという大きな成果を達成。2度目の新事業も先端素材を使用した縫製品ODM事業を立案。7年で50億円規模に事業を拡大するという成功を収めた。その後、3度目の新事業でも先端素材をベースに東レで前例のないD2Cビジネス、プロジェクト「MOONRAKERS」に挑戦し事業立ち上げに成功。 2023年にさらなる発展を目指して事業をスピンオフし独立起業。

既存のビジネスモデルを刷新

プロジェクト発足のきっかけを教えてください。
問題意識は大きく2つありました。
ひとつは、先端技術が失われることへの危機感です。日本の素材開発技術は世界でも真似できないクオリティを持ちます。
しかし、価格重視の風潮が強まる中、日の目を見ないことが増えていました。素晴らしい技術が社会に浸透せずに消えてしまってもいいのかと。それは技術者としては受け入れがたい状況でした。
もうひとつは、ファッションビジネスの在り方に疑問を持っていました。価格ばかり重視するモノづくり。在庫を抱えることが前提で、セールで処分するという仕組み。そうした在り方が「大量生産大量廃棄」の温床になっているのではないか、という疑問です。
もし、素材から縫製まで一括してコントロールできる仕組みを構築できれば、ファッションビジネスに関わる方々も過剰な在庫を持たず、より軽やかに楽しくビジネスができるのではないかと考えたのです。
売れ行きが不透明ななかで、在庫コントロールは可能なのでしょうか。
弊社のシステムは、生産と販売の両面でセールに頼らない在庫コントロールに挑戦しています。
生産面では耐久性の高い先端素材を開発し、それを弊社が自社リスクでストックし、さらに国内の協力縫製工場との取り組みで1、2ヶ月での超高速生産を実現。必要とされる数量を必要なときに生産することに挑戦しています。
加えて販売面では、在庫を持つ通常のEC・店舗販売とクラウドファンディングによる受注生産を組み合わせます。
今すぐ商品が欲しい方は、店頭で定価で購入していただきます。対して、クラウドファンディングでの購入は、お届けは2、3ヶ月先だけれど安く手に入る。いわば、セールの先取りができるわけです。
そうすると、もし一般販売で売れゆきが悪ければ、クラウドファンディングでの受注分に回せますし、逆に一般販売が好調なら、クラウドファンディング向けの生産と合わせて追加生産を行い、対応することが可能です。
この考え方はコラボ商品を作るときも同様で、基本的にはダブルネームで販売しようと提案しています。そうすると、相手方が在庫を抱えてしまった場合、わたしたちのほうに戻してもらって、こちらで販売することができますし、逆に販売が好調な場合は弊社の在庫を優先的に先方に渡して、販売のドライブをかけていただくことができるわけです。
サステナブルに対して、リサイクルとは異なる新たなアプローチですね。
もちろんリサイクル的な観点も重要ですし、積極的に対応を進めています。
自社製品の回収も視野に入れていますので、リサイクルしやすいように単一素材で製品を作っていますし、再生素材やバイオ素材の活用も本年度中に開始します。ただ、リサイクル的な観点だけでは、不十分ではないか?というのがわたしたちの実感です。
わたしたちが目指すのは、テクノロジーの力を使って環境に負荷をかけないようにしながら、人間の豊かな生活を両立させることです。
そのためには、産業としての進化(FBX=ファッションビジネスのトランスフォーメーション)が必要だと考えていて、少しずつそのビジョンが見えてきたように感じています。

素材の持つ力を最大限に発揮する

先端素材を活用するというところで、「MOON-TECH®」Tシャツの特徴を教えてください。
一般の方はご存じないことですが、流通している機能素材や機能商品には、現在の最高レベルの機能のすべてが備わっているわけではありません。それは価格との兼ね合いがあるからです。
特に近年は繊維素材で技術の進化が急速に進む一方で、デフレによる価格重視の傾向が強まったため、なおさら最高レベルの技術は一般に流通することが難しい状況にありました。
ですが、わたしたちはその素晴らしい技術や機能を、フルパワーですべて使いきりたいと思っていますし、それを求める方々は必ずいるはずだという確信があります。なぜならば、それは本当に素晴らしい技術だからです。
具体的に、どういった機能が備えられているのでしょうか。
「MOON-TECH®」には宇宙技術も搭載した「過剰なほどの機能性」を持つ商品として、12もの機能を付与しました。特にみなさんが気になるのは「宇宙技術」でしょう。こちらは、具体的にはJAXAと東レが共同開発した消臭・防汚機能です。
実は、世界で最も汗に悩んでいる人々が宇宙飛行士です。無重力の宇宙ステーションで長期間滞在する際は、水を使えないので洗濯ができません。また輸送コストの関係から大量の服は持っていけないため、限られた服を長期間着用します。
加えて、地上に戻ってきたときの重力に耐えられるように、毎日2時間の過酷な運動もしなければならず、汗だくになるのに着替えられない。そこで開発されたのが、強力な消臭機能です。
汗のニオイの主成分であるアンモニア、イソ吉草酸、酢酸をすべてカバーし、特に最も要素として強いアンモニア臭はロットによる若干のばらつきはありますが、初期の実測値で99%抑えるというデータも出ています。
また、防汚機能も「最もしつこい汚れ」のひとつである「皮脂」すらも容易に洗濯でリリースできる強力な防汚技術を搭載しています。
白Tを長い間着用すると、首周りが黄ばんだりすると思いますが、あれは洗濯でも取り切れない「皮脂」が変質して黄ばみとなることが理由です。
「MOON-TECH®」は最もしつこい汚れである「皮脂」の固着を抑制する機能を持っているため、発売から2年程が経った現在でも、ユーザーから「本当に黄ばまない、無敵ですね」といったコメントを多数いただいています。
また、その強力な防汚加工は泥汚れやワイン、コーヒー、トマトケチャップといった一般的な汚れの大半は洗剤を使わずとも容易に洗い流すことが可能です。ぜひその驚きの機能を一般的なTシャツと比較して体感いただければと思います。
吸汗速乾やUVカットなども備わっているのですね。
はい。しかもUVカットは白でもUPF50+と最高レベル、吸汗速乾性も脱水したら半分乾いているという信じられないレベルです。
また、汗じみやベタつきのなさにも注目してほしいですね。光を乱反射させる光学迷彩効果で、水分を視認する光の屈折をぼやけさせる驚きの先端技術で、汗じみが非常に見えにくくなっています。
また表と裏で素材の密度を極端に変える特殊編構造で、毛細管現象によって内側の汗を外側へ強制的に吸い上げる構造になっています。そのため、びしょびしょに汗をかいた状態でも内側にはほとんど水分が残らず、肌面はサラサラ感が持続します。
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