メーカーを選ばずバックパックのショルダーハーネスに取り付けてチェストバッグとして活用できる「
PAAGOWORKS(パーゴワークス)」の「
Switch(スイッチ)」がすごい。付属のベルトでショルダーバッグやウエストバッグとしても使えるうえに、細部のパーツを利用してさまざまに応用できる。シンプルに見えて使い道が多彩だ。
そこで
株式会社パーゴワークスを訪ね、デザイナーで代表取締役の斎藤徹さんに「Switch」の便利さについて詳しく聞いた。
手前・Switch L 7,700円(税込) 奥・Switch M 6,600円(税込) 他にSwitch XL 8,800円(税込)もあり カラーは写真のDark Beigeの他、Urban Gray、Moss Greenの3種が定番。価格違いのPC Blue(防水モデル)、RP Gray(軽量モデル)もありこれ一つでチェストバッグ、ショルダーバッグ、ウエストバッグにもなる!
街歩きでも山歩きでも、バックパックの他にサブバッグを使うと荷物の出し入れが手早くできる。しかし、サブバッグを肩に掛ければ左右どちらかに荷重が偏るデメリットがあり、首に下げられる重量には限度がある。ウエストに固定する場合も、バランスや重量の問題がどうしても生じる。「一長一短ありますよね。ショルダーバッグやサコッシュ、ウエストバッグも便利ですが、荷重がバランスよく分散してフィールド で行動しやすく、必要なものを出し入れしやすいのはチェストバッグです。ところがチェストバッグって、なかなか売ってないんですよね。だったら自分で作ろうというのが原点です」
Switch Lの使用例。バックパックのショルダーハーネスにフックで固定すると、チェストバッグになる。荷重が左右に偏らず、重量がバックパックに分散するので肩の負担が減ってとても楽だチェストバッグは歩いていると安定感があって快適だが、バックパックを下ろして休憩するときや、宿泊する場合にはサブバッグだけで単独使用したくなる。そんなときは付属のベルトを使ってショルダーバッグやウエストバッグにすれば、貴重品などを常に身につけておけるので安心。
ショルダーバッグ、あるいはボディバッグとして付属のベルトで肩に掛けると、サコッシュよりも物がたくさん入る。しかも身体の側に重心がきて安定感がある
付属ベルトの長さを調節すればウエストバッグとして使用可能。やはり身体の側に重心がきて安定する「テント場や山小屋で過ごすとき、あるいは街でちょっと外出するときなど、バックパックは置いたまま必要なものだけ持ち歩きたいじゃないですか。そういうときは『Switch』単独で、付属のベルトを使って肩や腰に固定すると便利です。チェストバッグ、ショルダーバッグ、ウエストバッグは『Switch』の使い方の基本ですね」
ベルトではなく本体側にフックがついているので、どんなところにも掛けられる
独自設計のGフックは本体側についている。ベルトを掛けることもできるし、テント内に吊るすことも可能。オフィスでイスに掛けておいたり、上着やパンツに掛けて持ち歩いたり ……まさに用途は無限大チェストバッグに限っていえば、バックパックのショルダーハーネスに固定する必要があるので、同じブランドのサブバッグでなければ取り付けるパーツが合いにくかった。ところが「Switch」は汎用性の高いオリジナルのパーツを本体につけることにより、大抵のバックパックに固定できるようになった。
「どんなフックが固定しやすいか、試作品をいろいろ作って検討しました。その結晶がこのGフックです。サブバッグって多くの場合、ベルトのほうにフックやカラビナがついてますよね。それだとベルトを外したとき、サブバッグがどこにも掛けられない。サブバッグのほうにフックをつければ、どこにでも掛けられるようになります」