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2024.07.18

99%以上の遮光&UVカット率 真夏の炎天下を乗り切るために開発された東レの機能素材「SUMMER SHIELD® (サマーシールド)」

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熱中症警戒アラートの発表がもはや定例と言っていいほどに、日本の夏は年々暑くなっている。
さまざまな酷暑対策があるなかで、以前より日傘を持ち歩く人も増えてきた。大人の女性だけでなく、男性や小学生も日傘をさして、通勤・通学する姿が見られるようになった。
日傘は、どのような仕組みで遮熱や遮光が機能しているのだろうか。ここで注目したいのが、東レ株式会社が開発した「SUMMER SHIELD®(サマーシールド)」だ。99%以上の高い遮光・UVカット率をほこり、体感温度はマイナス4度にもなるという。
今回、その秘密を探るために、同社スポーツ・衣料資材事業部衣料資材課長の神田達人さんにお話を伺った。
PROFILE|プロフィール
神田 達人(かんだ たつひと)

スポーツ・衣料資材事業部衣料資材課長
1994年入社。裏地・生活資材・スポーツウエア用表地を担当。上海駐在を経た後、現部署裏地担当に再着任。2021年から現職。

酷暑の夏を乗り切るために

「サマーシールド®︎」の前身となる素材はありましたか。
類似したものとして、防水透湿素材ブランド「Dermizax®(ダーミザクス)」があります。こちらは、スポーツやアウトドア向けに防水性能と透湿性能をあわせたラミネート加工になります。
それに対して、「サマーシールド®︎」は、主に遮熱と遮光、防水性能を持たせた素材となっています。
いつ頃から「サマーシールド®︎」の開発が始まりましたか。
開発のきっかけは、日本の温暖化です。今では「酷暑」や「猛暑」といった言葉が当たり前に使われていますが、頻繁に用いられるようになったのは2007年頃からです。そこで真夏でも快適に過ごせるものを作れないかと考え、2010年から開発に取り掛かりました。
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