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釣りのための機能を、街でも着られる服へ! フォックスファイヤー×サウス2 ウエスト8が追求した秋冬ウエア
フィッシングという共通のバックグラウンドを持つフォックスファイヤーとサウス2 ウエスト8が、2度目のコラボレーションを発表した。春夏の第1弾に続く今回は、秋冬に向けた全7型をラインナップ。
テーマとなったのは、秋冬のフィールドで求められる機能性を、日常にもなじむ服へと落とし込むこと。軽さと暖かさ、活動時の快適性を支える素材選びからデザインまで、フォックスファイヤーの担当者・菅野周平さんに話を聞いた。

釣りへの思いがつないだコラボレーション
フォックスファイヤーは、1982年に日本で誕生したフィッシングクロージングブランドだ。4型のフライフィッシングベストから始まり、40年以上にわたってフィールドの知見をものづくりに反映してきた。一方のサウス2 ウエスト8は2003年、北海道・札幌を拠点に始動した。日本の伝統的な毛鉤釣りであるテンカラにも着目し、フィッシングを独自のファッションとして表現している。アプローチは異なるものの、両者の根底にあるのは釣りと自然への深い理解だ。
2つのブランドが出会ったのは、2024年春のことだった。
「サウス2 ウエスト8が魚をテーマにした映画『A TROUT IN THE MILK/ミルクの中のイワナ』とのコラボレーションに際し、札幌の店舗で上映会を開催していました。そこへ弊社のスタッフが伺ったことが交流のきっかけです。以前から親和性の高いブランドだと認識していたこともあり、協業の話はスムーズに進みました」
その出会いから生まれたのが、2026年春夏シーズンにリリースされたコラボコレクションだ。サウス2 ウエスト8の定番モデルをベースに、フォックスファイヤーが長年採用する防虫機能素材・スコーロンを取り入れた全4型のアイテムが登場した。
「第1弾のコラボでは、フォックスファイヤーを知らなかったであろうファッション感度の高い方々にも、ブランドを知っていただくきっかけになりました」

春夏の「防虫」から、秋冬の「軽さと暖かさ」へ
第1弾への反響を受け、2026年秋冬の第2弾ではラインナップを4型から7型へ拡大した。「両ブランドに共通するフィッシングを起点に、釣りから日常までシームレスになじむアウトドアクロージングを提案します。フォックスファイヤーの機能性と、サウス2 ウエスト8のデザインアプローチを融合させました」
今回は、秋冬に必要な保温性と、活動時の快適性をいかに両立するかがテーマとなった。そこで素材の柱に据えたのが、軽量繊維・オクタと、天然の保温性を誇るウールである。
「オクタとウールを組み合わせたニットやメリノウールを立体的なブロック状に編み込んだ『グリッドウール』など、軽さと暖かさを備えながら、アクティビティ中も蒸れにくい素材を中心に構成しています」


機能素材を、街で着たい服へ
今回のコレクションでは、フォックスファイヤーが培ってきた機能素材を、サウス2 ウエスト8のデザインに落とし込むことで、フィッシングだけでなく日常にも取り入れやすいウエアへと展開している。その象徴となるのが、「S2W8オクタヘリックスニットジャケット」だ。フォックスファイヤーがインライン向けに企画していた素材を、サウス2 ウエスト8の定番的なデザインに採用した。
「中空8フィン断面の軽量繊維・オクタとウールを組み合わせ、軽さと暖かさを両立しました。ストレッチ性に優れたニット構造で、動きやすく快適な着心地です。モヘアのような光沢と、ふんわりとした長い毛足も特徴です」

「S2W8オクタライニングジャケット」は、通気性コーティングを施した20デニールのストレッチタフタに、中綿と裏地が一体化した「オクタ CPCP」を組み合わせたウインドシェルジャケットだ。
「オクタの特殊構造が空気を多くため込むため、軽量でありながら高い保温性を発揮します。通気性にも優れているので、着用したまま動いても蒸れにくく快適です」

「S2W8グリッドウールパンツ」には、メリノウールを立体的なブロック状に編み込んだグリッドウールを採用した。ウールの保温性と吸放湿性に、ポリエステルの吸汗速乾性と耐久性を組み合わせている。
ブロック状のウールが空気を蓄えて暖かさを保ち、その隙間が通気性と汗の拡散性を高める。伸縮性にも優れ、動きやすさも確保する。

「S2W8トレックパンツ」は、保温性、ストレッチ性、速乾性を兼ね備えたカーゴパンツだ。肌面のパイル加工が空気を蓄えることで暖かさを確保し、柔らかな肌触りも実現した。

「オクタヘリックスニットは、もともとフォックスファイヤーのインラインで企画していた素材です。それをサウス2 ウエスト8チームに見ていただき、先方の定番的なデザインのアイテムへ落とし込んでいきました」
アイテム数は全7型。トップス5型、パンツ2型で秋冬のレイヤリングを構成する。


フィッシングと日常をボーダレスに
今回、両ブランドが目指したのは、フィッシングウエアとファッションの境界を意識させない新しいアウトドアクロージングである。「フォックスファイヤーの機能素材とサウス2 ウエスト8のデザインを掛け合わせることで、フィールドでの機能性と、タウンユースでの着こなしやすさを両立させました」
軽さや暖かさ、動きやすさといったフィールドで求められる機能は、気温や行動が変化する日常にも生かせる。そこにサウス2 ウエスト8のデザインを掛け合わせることで、今回のコレクションは釣りを起点とした機能服をタウンユースへと広げた。フィッシングと日常をつなぐ両ブランドの協業は、すでに第3弾、第4弾へと続く計画も進んでいるという。
Text by Ryota Osujo










