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DCブランドブームの伝説的人気ブランド「PERSON'S」の初期ライン「PERSON'S SHOP」が復活

2025.03.17
1976年「明るく、元気に、健康的」を基本コンセプトに、派手なカラーや楽しいイラストが特徴的な商品を多数展開していたブランド「PERSON'S(パーソンズ)」。立ち上げ後すぐにDCブランドブームがやってきて、PERSON'Sはその中心的な存在として瞬く間に人気ブランドへと成長した。
そんなPERSON'Sから2025年、春夏のコレクションより「PERSON'S SHOP(パーソンズ ショップ)」が復活した。
そのキーマンとなる2人の人物、PERSON'S SHOPのディレクターを担当する鈴木 克哉さんと、セールスなどを担当する大坊 義明さんに今回の復活についてお話を伺った。

令和に復刻されたPERSON'S SHOP

最初に、今回PERSON'Sを復刻する経緯とPERSON'S SHOPというブランド名について大坊さんにお話を伺った。
「PERSON'Sは『PERSON'S DESIGN・STUDIO(パーソンズ デザイン・スタジオ)』が現在もブランドのライセンス事業を展開しております。今回、商標権をお借りして私が在籍する『RITZ(リッツ)』が企画・生産・セールスをするにあたり、鈴木さんにディレクションをお願いしたという経緯でスタートしました。
もともと友人関係にあった鈴木さんは、下北沢の『CCX(シーシーエックス)』というセレクトショップのオーナーで、ヴィンテージのPERSON'Sコレクターでもあり、自身のお店でPOPUPイベントをやったりしていました。
鈴木さんのPERSON'Sの知識と、PERSON'Sというブランドの面白さを感じて、『一緒にPERSON'Sをやろう』という感じで声を掛けさせてもらいました。
今回の復刻でブランド名としたPERSON'S SHOPですが、PERSON'Sが最初に発表したのがこのPERSON'S SHOPというラインで、復刻するにあたりミーティングを重ねていくなかで、PERSON'S DESIGN・STUDIOの方々に私達のPERSON'Sへの熱が伝わり、今までに一度も復刻していないこのブランド名を今回使わせてもらうことになりました」
PERSON'S SHOPロゴ

PERSON'SはDCブランドブームの中心的な存在

今回の復刻以前に、鈴木さんがヴィンテージのPERSON'SコレクターになったきっかけをPERSON'Sの魅力とともにお話しいただいた。
「日本のブランドの時代背景に興味を持ちながらも、私たちの世代はDCブランドブームをリアルタイムで経験していないので、『Comme des Garçons(コム デ ギャルソン)』や『Yohji Yamamoto(ヨウジ ヤマモト)』くらいは知っていても、詳しいことはあまりよく知らなかったのです。
それで調べていくうちに、PERSON'SがDCブランドブームのときの中心的な存在だったことがわかったり、DCブランドブームの間口の広さなどを感じたり、知らないカルチャーに触れられたのが私には面白く感じました。
あと当時の“イナたい感じ”も今ではまったく感じないですし、今の若い人たちには新鮮に映るのではないかと考えヴィンテージのPERSON'Sを集めはじめて、今では100アイテムぐらいはあるかと思います。
その当時のアメリカっぽさと原宿のトレンドが合わさったようなデザインの組み立て方や、サイズ感も今とは解釈が違っているように感じて、それもまた新しさに思えてしまうところがPERSON'Sの魅力なんですよね」
昨年11月にユナイテッドアローズ 原宿本店で行われたPERSON'S SHOPローンチイベントでディスプレイされた、鈴木さんのヴィンテージのPERSON'Sコレクション

PERSON'S SHOP 2025年春夏のアイテム

ここからはPERSON'S SHOPの復刻したアイテムについてとそれにまつわるエピソードを、引き続き鈴木さんに伺っていこう。
「実際にPERSON'S SHOPの服作りに着手すると、当時の文献も製品のサンプルもあまり残っておらず、昔のPERSON'Sを知る作業というのはなかなか難しいところがありました。
商品や広告が掲載されたPERSON'Sのブランドブックがあるのですがそれを資料としたり、私が集めたヴィンテージのPERSON'Sの服を題材にしたりして、ラインナップに落とし込んでいくというやり方で進めていきました」
おそらく1980~1990年代に発売された商品や広告が掲載されたPERSON’Sのブランドブック、時系列でリリースされたアイテムがピックされて掲載している
「まずアイコン的なアイテムとして紹介したいのは『Check Blouson(チェック ブルゾン)』です。アーカイブのスタジアムジャンパーをベースにネル素材を⽤いたもので、当時PERSON'Sのパターンナーに、当時の雰囲気はそのままに、現代的にパターンを引き直してもらいアップデートしました。
ボディと同⽣地でバックに入ったPERSON'Sのアーチロゴがポイントです」
Check Blouson 35,200円(税込)
「さらに当時あったアイテムをベースにしたパーカーもあります。基本的なシルエットやデザインは調整しているのですが、注目してほしいのはフード周りのステッチをそのまま首元まで下ろし、V字にクロスさせてスウェットの汗止めのようなデザインになっているところです。
若い世代には新鮮で、昔のPERSON'Sを知っている世代には『こんなのあったな』なんて思ってもらえたらうれしいです」
2Tone Hoodie 19,800円(税込)
フード周りのステッチと首元のV字ステッチが繋がっている仕様

PERSON'S独自のアートワークにも注目

PERSON'Sには専属のイラストレーターの方がいて、さまざまなグラフィックデザインを残している。そんなグラフィックアイテムからPERSON'Sらしさが伝わるものを紹介してもらおう。
「当時のPERSON'Sをなるべく踏襲したいと思うので、グラフィックデザインはそのまま使いつつ、アイテムを組み換えたりして今の時代に合うようなデザインを心がけています。
『"P" Crewneck Sweat Shirt(“ピー” クルーネック スウェット シャツ)』のグラフィックはもともとネームタグに使われていたデザインなのですが、ブランドを代表するキャラクターだと思い、ヴィンテージスウェットをイメージしたクルーネックスウェットに落とし込みました。
 
ディテール的には、ラグランスリーブで、脇下には三⾓のリブガゼットが付いています。素材は裏⽑で柔らかく、幅広い季節に着⽤していただけます。サンドウォッシュ加⼯を施して、古着調に仕上げたアイテムです」
"P" Crewneck Sweat Shirt 17,600円(税込)
DCブランドブームの頃、PERSON'Sは150店舗ほどの取扱店があったそうで、DCブランドの中でも規模はかなり大きかったと考えられる。
PERSON'S SHOPとしては、「今後もコレクションは継続してやっていきますが、まだファーストコレクションが動き出したばかりなので、またこれから徐々に次の企画を考えていこうと思います」と大坊さんは話してくれた。
令和に甦った、DCブランドブームを支えたPERSON'S SHOP。ぜひ幅広い層に注目してほしい。

PROFILE

鈴木 克哉 (すずき かつや)

PERSON'S SHOP ディレクター
下北沢のセレクトショップCCX店主にして、ヴィンテージのPERSON'Sのコレクターとしても知られている。PERSON'Sの知識とその熱い思いから、PERSON'S SHOPのディレクションを担当している。

PROFILE

大坊 義明(だいぼう よしあき)

PERSON'S SHOP セールス
ディストリビューター、ブランドセールスカンパニーの株式会社RITZにて、PERSON'S SHOPのセールスを担当している。

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