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2024.04.12

「使い続けた後に感じる満足」KEYUCA(ケユカ)が提供する、人気リュックの魅力

インテリア雑貨やファッション雑貨などを扱う日本のライフスタイルブランド「KEYUCA(ケユカ)」。誰しもが一度は見たり、聞いたり、訪れたことのあるブランドだろう。
そのケユカから発売された「N撥水ライトシェルリュック」が絶大な人気を博していることはご存知だろうか。ケユカはインテリア雑貨に加え、近年はアパレル事業にも注力しており、話題を呼んでいる。
今回は、そんな人気ブランドケユカの注目アイテムについて、河淳株式会社のケユカ事業部の吉賀さん、羽田さんにインタビューを実施。ケユカの魅力と、その私たちの生活に寄り添う商品について掘り下げていく。
PROFILE|プロフィール
吉賀 陽也(よしか ようや)

河淳株式会社 ケユカ事業部
ブランドディレクター

PROFILE|プロフィール
羽田 安秀(はだ やすひで)

河淳株式会社 ケユカ事業部
開発事業部 商品開発グループ リーダー

「使い続けた後に感じる満足」を提供する

御社への取材は初めてということで、まずは事業内容について教えてください。
ケユカ1号店(本牧)
ケユカ1号店(本牧)
吉賀弊社は1974年に創業し、今年で50年目になります。ケユカ事業部は2000年に立ち上げ、2000年4月に神奈川県内で1号店をオープン、今年で24年目を迎えました。
母体の河淳がものづくりを行う会社で、大手スーパーの野菜を置く陳列棚や什器などを取り扱っています。そこで培った技術や経験を生かし、BtoBからBtoCに展開する上で、生まれたのがケユカになります。
セレクトショップだと思われることもあるのですが、実はケユカの商品は9割ほどをオリジナルで手掛けています。ほとんどの商品にケユカのロゴが入り、ケユカでしか購入できない商品を販売するスタイルが特徴です。
シンプルなデザインではありますが、商品それぞれにデザイナーの想いやさまざまなストーリーが込められているんです。
ケユカは「Simple & Naturalに暮らす。」 で「ちょうど良いをつくる」というコンセプトのもと、日々の暮らしを心地よいものにするアイテムを提供していますが、これらの事業を展開するに至った経緯について教えてください。
吉賀ケユカは当初から生活雑貨や家具、カーテンなど"暮らしに関わる商品"をオリジナルで展開してきました。
服飾雑貨を強化したのは2010年頃からで、リーマンショック後の環境変化に合わせて、より来店頻度を高めるために新たな分野に進出しました。まずは人気の高かったスリッパから靴下へ足元商材を広げ、さらにバッグ、シューズや服飾小物、2020年にはアパレル(女性服)を展開し、範囲を拡大していきました。
ブランドスタート時から「Simple & Natural」という言葉はケユカの根幹にありましたが、それだけでは伝えきれない強みがあると気付き、「ちょうど良いをつくる」ことに着目しました。
これは、"購入時の一時の満足感ではなく、使い続けた後に感じる満足"をお客様に提供したいという考えです。
失敗した買い物の経験もあれば、後から価値が分かった買い物もありますよね。ケユカが目指すのは、単なる購買時の喜びではなく、長く使い込んで"ちょうど良かった"と実感していただける商品作りです。
アパレルに限らず、全ての商品でこの思想を貫いていくことをコンセプトとしています。

ケユカの「N撥水ライトシェルリュック」

ベストセラー商品となっている、ケユカの「N撥水ライトシェルリュック」。開発のきっかけを教えてください。
羽田現在販売されているライトシェルリュックは、初代シェルリュックに改良を重ねて誕生したものです。開発当初のコンセプトは、「休日でも普段使いでも使えるシンプルなバッグ」でした。
使いやすくてベーシック、どんな服装にも合わせやすいデザインを目指し、ケユカの看板商品となることを目標に開発しました。
2019年2月に発売して以来、多くの方が手に取ったこちらのリュックですが、デザインで意識した点や工夫した点はありますか?
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