1秒でも速く、ベストタイムを目指して走るランナーに向けて開発されている
アディダスのアディゼロシリーズ。2005年に登場して以来、アスリートの声に寄り添いながら、アディダスが持つテクノロジーを駆使し、革新を積み重ねてきた。
エリートランナーのトレーニングシューズとして愛用されてきた「ADIZERO SL(アディゼロ エスエル)」は、2022年末にフルモデルチェンジ。幅広いレベルのランナーが、それぞれの用途に合わせて活用できる、ベーシックモデルへと進化を遂げた。1年半ぶりのアップデートとなった今作「
アディゼロ エスエル 2」は、どんなシューズなのだろうか。
ミッドソールにフルレングスでライトストライク プロを搭載
「シューズのエンジン部分となるミッドソールには、アディゼロ アディオス プロ エヴォ1にも採用しているライトストライク プロを搭載しています。前作では前足部だけに搭載していましたが、アディゼロ エスエル 2にはフルレングスで搭載しています。反発性、軽量性、クッション性に優れたライトストライク プロをフルレングスで搭載し、安定性に優れたライトストライク 2.0で挟み込むことで、安定した着地と前方へのスムーズな重心移動をサポートします
」とアディダス ジャパンの小林雅弥さん。また、スタックハイト(ソールの厚さ)は、前足部が26mmで踵部が36mm。前作から前足部が1.5mm、踵部が3mm厚くなっている。これらのアップデートにより、前作からクッション性が10%、反発性が5%向上したという。
「ミッドソールはライトストライク プロをライトストライク 2.0で挟んだ構造ですが、上層のライトストライク 2.0は中央部がくり抜いてあるため、ランナーはライトストライク プロの柔らかさと反発力をダイレクトに感じることができます。また、前作では8.5mmだったドロップ(前足部と踵部の高低差)が10mmになったことで、より前方へ足を運びやすくなっています」
アッパー、アウトソールもアップデート
シューズの重量は232g(27cm)。ソールの厚さが増しているにも関わらず、前作よりも8g軽くなっている。この要因となっているのは、ライトストライク プロの軽量性と、アッパー素材の変更だ。「アッパーには、必要なサポートを必要な部位に施せるエンジニアード モノメッシュを採用しています。前作では、ライトウエイト サンドイッチ メッシュという2重構造で柔らかな足あたりの良い素材を採用していましたが、エンジニアード モノメッシュに変更したことで、通気性、サポート性がともに向上し、足に吸い付くようなフィット感を実現しています」
アウトソールには耐摩耗性に優れ、トラクション性能も高いアディウェア ラバーを採用している。長い距離をともにすることになるジョグシューズだけに、アウトソールの耐久性の高さは魅力。安心して走り込むことができる。
また、高いトラクション性能は安定した足運びをサポートしてくれるだけでなく、スリップによるエネルギーロスを抑えてくれる。もちろん雨の日の安心感も高い。
足首周辺のクッションパッドは、ソフトさを維持しながらも簡略化されている。結果、踵部 のホールド力が高まりブレを抑制。走行時の足とシューズの一体感が増している。