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往年のロックスターから日本のアニメまで、セレクト力が光る「THRIFTY LOOK(スリフティー ルック)」のTシャツ

2025.07.25
ヴィンテージTシャツ市場では、その価格が高騰している。1990年代を中心としたミュージックシーン、映画、スポーツなど、人気の絵柄や希少性の高いもの、サイズやコンディションの良いTシャツは、驚くほどの高値で取引されている。そこでもっと気軽にファッションを楽しむためにおすすめしたいのが、「THRIFTY LOOK(スリフティー ルック)」のTシャツ。
さまざまなアーティストのオフィシャルライセンスTシャツに、古着加工を施したアイテムが人気となっている。今回はsunny inc.代表の北原 信也さんにお話を伺った。

アメリカのTHRIFT SHOP(スリフト ショップ)からインスピレーションを受けた「THRIFTY LOOK」というカテゴリー

今回紹介したいTシャツの話に入る前に、「THRIFTY LOOK」の背景について知っておいてほしい。
「アメリカ郊外には、地元のヤードセールやバザーのような雰囲気の『THRIFT SHOP(スリフト ショップ)』というお店が、昔からいろいろな地域にあるんです。これはボランティア団体が中心となって、寄付などによって集めた日用品や古着などを再販し、その収益がボランティア団体の運営費となって、さまざまな社会奉仕活動が行われるという仕組みです。
もともと“THRIFTY”には“古着”のようなニュアンスがあるので、THRIFTY LOOKは“古着っぽい”という意味になります。THRIFT SHOPという古き良きアメリカのスタイルに敬意を込めて、このネーミングにしたんです」
THRIFTY LOOKロゴマーク
「THRIFTY LOOKは、ブランドというよりもカテゴリーという解釈でいます。ブランドにしてしまうと、テーマを絞って展開していかなくてはいけないイメージがあるのですが、もっとカオス的で無秩序なものを作りたくて、無作為に持ち込まれたTHRIFT SHOPの品揃えのように、Tシャツに限らず、面白いと思ったものはすべてTHRIFTY LOOKのカテゴリーに入れて展開していくスタイルで進めています」
THRIFTY LOOKでピックアップされたさまざまなTシャツ

オゾン加工でフェード感を楽しむ

「THRIFTY LOOK」で展開されるTシャツは、主にアメリカのスーベニアショップやレコードショップなどで販売されているTシャツを買い付け、それをそのまま売るのではなく、こだわりの加工を施して商品化しているという。
「一番クローズアップされているのが、アーティストやバンドなどのミュージックTシャツなのですが、その他にもスケートTシャツやスポーツ系Tシャツ、企業ロゴ系のTシャツといったさまざまなジャンルを買い付けています。絵柄ごとにサイズが異なったり、色や生地にも個体差が大きいのですが、逆にそのバラバラ感が古着と同じで良いなと思っています。
買い付けてきたTシャツは古着っぽく加工し、程よいフェード感を出してから商品化しています。THRIFTY LOOKを始めた7年ほど前は、異なるアーティストのTシャツを斜めに裁断して、縫い合わせるようなリメイクを施してから発売していました。
のちに、今のように古着加工したものをそのまま着たいというニーズがあったため、加工のみのものもたくさんリリースするようになりました。これは“オゾン加工”といって、空気中にプラズマ放電を行いオゾンを生成し、その強力な酸化作用によって繊維を脱色するものです。
他の方法と比べて水をあまり使わず、繊維へのダメージも少ないうえに、使用したオゾンは自然分解して酸素に戻るためエコな加工といわれています。仕上がりも自然で、古着っぽさをうまく再現できます」
FLEET WOOD MACとLADY GAGAのTシャツを切り替えしたアイテム
TWINS S/S TEE "FLEET WOOD MAC×LADY GAGA" 12,100円(税込)

THRIFTY LOOKがピックアップしたおすすめTシャツ

ここからは、「THRIFTY LOOK」で人気のTシャツを見ていこう。2018年、「THRIFTY LOOK」が始まったころは、現在のようなアーティストTシャツなどのブームにはなっていなかったが、その予兆はすでに感じていたと北原さんは話してくれた。
「お客さまからのリクエストも増え、国内での人気が年々高まっているのを感じています。定番的な人気でいうと、やはり『NIRVANA(ニルヴァーナ)』や『RED HOT CHILI PEPPERS(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)』の人気が高いですね。バンドTシャツ以外にも、おすすめのミュージックTシャツも多く、たとえばHIPHOPの新王者と度々称される『KENDRICK LAMAR(ケンドリック・ラマー)』のアイテムも人気です」
1993年に「MTV Unplugged(エムテーヴィー アンプラグド)」に出演したシーンをプリント
THRIFTY "NIRVANA" TEE 9,350円(税込)
RED HOT CHILI PEPPERSのアイコンとして代表的なデザイン
THRIFTY "RED HOT CHILI PEPPERS" TEE 9,350円(税込)
スーパーボウルでのソロパフォーマンスも記憶に新しいKENDRICK LAMARのアイテム
THRIFTY "KENDRICK LAMAR" TEE 9,900円(税込)

ミュージックTシャツだけじゃない、ムービーTシャツやアニメTシャツも人気

ヴィンテージTシャツ市場と同様に、ミュージックTシャツ以外にも、ムービーTシャツやアニメTシャツも人気となっているようだ。
「ムービーTシャツにも『フォレスト・ガンプ』や『時計じかけのオレンジ』といった定番アイテムはいろいろありますが、いつも人気なのが『PULP FICTION(パルプ・フィクション)』のTシャツですね。また、アニメTシャツは『ドラゴンボール』や『ジョジョの奇妙な冒険』、『ブリーチ』など、逆輸入で日本の絵柄が人気です」
THRIFTY "PULP FICTION" TEE 9,900円(税込)
THRIFTY ANIME TEE "JOJO'S BIZARRE ADVENTURE" 9,350円(税込)
THRIFTY ANIME TEE "BLEACH" 9,350円(税込)

Tシャツ以外にもリメイクなどのアイテムを展開

先ほども触れたように、THRIFTY LOOKはTシャツに限らず、面白いと思ったものはすべてそのカテゴリーに含めて展開している。その姿勢がよく表れているアイテムを、2つ紹介してもらおう。
「ビッグサイズの『US Carhartt(ユーエス・カーハート)』のパンツを解体して、日本のダック生地と組み合わせてジャケットにリメイクしたり、ヴィンテージ好きの間で有名な、『FFA JACKET(エフエフエー・ジャケット)』というアメリカの国立農業学校のユニフォームウエアを再現したジャケットを作ったりしています。
これはヴィンテージを入手し、刺繍や仕様、生地感などをなるべく忠実に再現しつつ、シルエットやデザインを今の時代に合うものにしています。こういったアイテムもTHRIFTY LOOKのカテゴリーに加え、面白みのあるラインナップにしています」
CARHARTT DUCK COVERALL リメイク 39,600円(税込)
FFA JACKET NEWYORK CANTON 21,450円(税込)
ヴィンテージのテイストを、もっと手軽に取り入れられるアイテムと考えると、「THRIFTY LOOK」はコーディネートの強い味方ではないだろうか。アメリカンカジュアルへの深い知識に裏打ちされたアイテムは、どれもが魅力的だ。ぜひ、「THRIFTY LOOK」をチェックしてみてほしい。

PROFILE

北原 信也(きたはら しんや)

sunny inc.代表

2004年sunny inc.設立。アメリカンヴィンテージのアーカイブからインスパイアされたブランドSUNNY SPORTS/Towncraftなどを展開。2009年東京恵比寿にコンセプトショップ「C.E.L STORE」を出店。

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