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2024.05.07

90年代の名作シューズがアップデートされて復刻! 「AIRWALK CLASSICS(エアウォーク クラシックス)」が 見据える未来像とは?

1986年にカリフォルニアでスケートボードとBMXのニーズに応えるフットウェアとしてスタートした「AIRWALK(エアウォーク)」。90年代には「ONE(ワン)」や「ENIGMA(エニグマ)」など名作シューズが誕生した。
最近では「エアウォーク クラシックス」として「OUTLAND D-BOOTS(アウトランドD-ブーツ)」を復刻したり、アフタースケートシューズも手掛けている。
今回はその「エアウォーク クラシックス」を率いる株式会社ドウシシャ(フットウェア事業部)とSEESWAY LLCの代表、高橋勤さんに、同ブランドの歴史やクラシックラインを手掛けた経緯、おすすめモデルを伺ってきた。

魅力的なアーカイブをリイシューする「エアウォーク クラシックス」

スケーター出身のリー・スミスがスケートボード用シューズを発表したことから1986年にスタートした「エアウォーク」。その革新的なデザインと優れた耐久性、他の追随を許さぬ機能性により、わずか1年で全米にブームを巻き起こした。
その後、アクションスポーツの盛り上がりを受け、スケートボーディング、BMX、スノーボーディング、マウンテンバイクのシューズはもとより、カジュアルウェア、スノーウェア、アクセサリーまで、その独自のカルチャーで若者文化を魅了し続けている。
「エアウォーク」の歴史をまとめた資料
「エアウォーク」の歴史をまとめた資料
そんな「エアウォーク」が2017年よりアーカイブモデルの復刻を中心とした「エアウォーク クラシックス」を展開しているのをご存じだろうか。
2024年AWコレクションから「エアウォーク クラシックス」のディレクションを手掛けるSEESWAY LLCの高橋さんはこう語ってくれた。
「エアウォーク」のアーカイブを知ってもらうための「エアウォーク クラシックス」は2017年からスタートした
「エアウォーク」のアーカイブを知ってもらうための「エアウォーク クラシックス」は2017年からスタートした
「これまでは“クラシック”という冠をつけて、別注ベースで展開していた『エアウォーク クラシックス』でしたが、ドウシシャ フットウェア事業部のもっとインラインを充実させたい方針から、2024年の秋冬からディレクションを手掛けることになりました。
『エアウォーク』にはしっかりとしたアーカイブモデルがあるので、それを若い世代にも知ってほしいという思いは強いですね。だからこそインラインの充実と、プラスしてコラボモデルなど話題性のあるものも交えて『エアウォーク クラシックス』としてリスタートさせたのです」
40代ぐらいまでのファッション好きなら「エアウォーク」を履いたことがある人も多いだろう。だが若い世代にはブランドとしてのイメージもあやふやな部分がある。そこで名作モデルなどを紹介しながら、コラボや別注なども展開し、改めて「エアウォーク」の魅力を世に知らしめるラインとして始動したのだ。

2024年AWは名作ぞろいのラインナップ

「エアウォーク クラシックス」はどういったコンセプトで展開されるのだろうか。高橋さんは続ける。
「基本的にこのブランドは90年代のアーカイブに魅力的なモデルが多いです。もちろんそんな名作に隠れて、あまり日の目を見なかったモデルもたくさんあるので、そういった名作や隠れた名品を現代のフィルターを通し、今っぽいアレンジを加えるなど、時代にマッチするようなテイストを入れながら展開していこうと考えています」
90年代のカルチャーに興味はありつつも「エアウォーク」を知らない世代はもちろん、90年代に「エアウォーク」を愛用していて、改めてその良さに触れたいという世代の2軸をターゲットにしているとのこと。
「2024年AWで展開されるアイテムは全部で4つです。まずは当時のスケーター、ジェイソン・リーのシグネチャーモデルにもなっていたスケートシューズにアップデートを加えた『JL95』。
現在の技術で、普段履きもスケートのときも柔らかな履き心地を提供する。高橋さん一押しのモデル「JL95」。17,600円(税込)
現在の技術で、普段履きもスケートのときも柔らかな履き心地を提供する。高橋さん一押しのモデル「JL95」。17,600円(税込)
そして1990年に登場した、『プロトタイプ』や『ベロシティー』と並ぶ同ブランド名作シューズ『エニグマ』。
ストリートファッションにも飛び火し、コレクターの間でも高値で取引された「エニグマ」。斬新で洒落たデザインは“キング オブ スケートシューズ”と評された。18,700円(税込)
ストリートファッションにも飛び火し、コレクターの間でも高値で取引された「エニグマ」。斬新で洒落たデザインは“キング オブ スケートシューズ”と評された。18,700円(税込)
アフタースケートを想定し、丸みを帯びたトゥにボリューム感のあるファットシルエットが特徴のコンフォートシューズ『アウトランド D-ブーツ』。
アウトソールはクッション性はもちろん、加水分解しづらい発泡ラバーを使用し、滑りにくいソールに生まれ変わった「アウトランド D-ブーツ」。各19,800円(税込)
アウトソールはクッション性はもちろん、加水分解しづらい発泡ラバーを使用し、滑りにくいソールに生まれ変わった「アウトランド D-ブーツ」。各19,800円(税込)
シャークソール(ギザギザの波型ソール)が一世を風靡したリップルブーツがムートンやボアで冬仕様になった『EVSブーツ』という4型になります」
シャークソールはそのままにアッパーはスウェード、ライニングは天然のムートンとボアを追加。柔らかな履き心地と保温性の高さがポイントの「EVSブ��ーツ」。各20,900円(税込)
シャークソールはそのままにアッパーはスウェード、ライニングは天然のムートンとボアを追加。柔らかな履き心地と保温性の高さがポイントの「EVSブーツ」。各20,900円(税込)
「エアウォーク」を知っている40代ぐらいの世代には、90年代を思い起こさせる名作ぞろいのラインナップとなっている。このデザインは90年代カルチャーに興味を持つ世代にもかなり新鮮に映り、刺さることは間違いないだろう。こちらは8月と9月から順次展開予定となっている。
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