それは本格的なもの作りと、40年を超える歴史に裏付けられた説得力があるからだろう。今回は
株式会社グリフィン インターナショナルの向井 功夫さんに、ブランドのルーツとBARBARIANが誇る、揺るぎない定番アイテムについて伺っていこう。
本格的なラガーシャツが日本でカジュアルウエアとして定着していく
はじめにBARBARIANの歴史からお伺いしていこう。どんなアイテムからはじまり、どんなテイストで販売されていたのだろうか。また日本での展開はいつからはじまったのだろうか。「BARBARIANは1981年カナダで創業します。ラグビーのユニフォームは、今でこそ、機能素材の化学繊維でできていますが、1980年代はコットンのものが主流で、USコットンを使った、地厚でタフなラガーシャツを作ったというのがブランドの起源になります。
12オンスのヘヴィーウエイトコットン生地がBARBARIANの定番で、ユニフォームとしてはもちろん、企業のマークを入れたものや 、大学などの学校への卸売りを中心に、当時は北米で最大級のシェアだったとも言われていました。
1990年代に入ってすぐのタイミングで弊社が日本での展開をはじめるのですが、日本ではスポーツショップでのユニフォーム的な需要ではなく、セレクトショップやアウトドアショップでの取り扱いが多く、そのタフなクオリティやファッション性が話題にとなり、ブランドの名前が広がっていきました」
これぞ定番、オルタネイ ティング ピンストライプスのラガーシャツ
ここからは実際にアイテムを見せていただこう。最初にこれぞ定番中の定番という一着を紹介してもらおう。「12オンスの生地で作られた、ストライプの長袖ラガーシャツになります。“Alternating Pinstripes(オルタネイティング ピンストライプス)”という柄が有名で2種類のピッチに4色が使われたものになるのですが、ネイビー、ゴールド、ボトル(緑)、レッドのものがもっとも定番的な配色になっています。
そしてラバー素材のボタン、ヘリンボーンテープの前立て、ツイル生地の襟など、時代に流されることなく作り続けているアイテムです。
また、脇の下にはアンダーアームパッチ、襟の後ろにはセミサーキュラーパッチという補強用の布が貼ってあるところもラガーシャツならではのディテールになっています」
「実際に弊社の代表が15年ほど着用したものを見てください。エイジングはもちろんありますが、ダメージなどはなく、この12オンスの生地がどれだけタフなのかがわかってもらえると思います」
さらなる定番アイテム“3インチ ストライプス”半袖ラガーシャツ。
次に、これからの季節にもおすすめしたい半袖の定番アイテムを紹介してもらおう。「先ほど、お話しさせていただいたAlternating Pinstripes(オルタネイティング ピンストライプス)柄の半袖もございますが、もうひとつ“3inch Stripes(3インチ ストライプス)”と呼ばれる、2色使いの柄のものも定番的に展開しているアイテムです。半袖は8オンスの生地が使われており、12オンスに比べて30%軽い仕上がりになっています」
ラガーシャツのベースを生かしたポケットTシャツとヘンリーネック
BARBARIANのタフな素材を生かした、ラガーシャツ以外のアイテムも紹介してもらおう。「夏の季節にとても人気のアイテムなのですが、半袖のラガーシャツと同じ8オンスの生地を使ったポケットTシャツです。特徴的な細いボーダーの“Tiger Stripes(タイガー ストライプス)”と呼ばれる柄で作られています。
そして、Basque Stripes(バスク ストライプス)柄のヘンリーネックTシャツもございます。ラバーボタン、ヘリンボーンテープの前立、というのはラガーシャツと同じ素材を使っておりまして、スタンドカラーでボタンが1つという仕様は珍しいのではないかと思います。
日本ではアパレルのマーケットで広く支持されていることを本国も理解しているので、こういったよりカジュアルなアイテムも作られています」
創業から40年以上、made in CANADAを貫いているBARBARIAN。新しいアイテム作りにも着手しつつ、歴史をきちんと守っている姿勢も感じられる。
近年レトロなテイストのアイテムが人気ななか、1980年代、1990年代の雰囲気が色濃く残るBARBARIANの世界観と優れたクオリティをぜひ体感してもらいたい。
PROFILE|プロフィール
向井 功夫(むかい いさお)
株式会社 グリフィンインターナショナル 営業部
国内スポーツメーカー在職中にBARBARIANのmade in CANADAが醸し出す雰囲気と質実剛健さに魅了され、グリフィンインターナショナルに入社。BARBARIANをはじめ、世界各地からセレクトされた自然、風土、その土地に暮らす人々が作り続けてきた「モノ」の営業に携わる。