指定がある学校ならしぶしぶそれを使うしかないスクールバッグだが、流行のアイテムとして見たときのスクールバックに対するこだわりは、いつの時代も計り知れないものがある。
規定のスクールバッグの金額より少し高くなっても、他校やブランドのスクールバックが欲しくなってしまったり、オリジナリティを出したくなったりするのはなぜなのだろう。
高校生活という青春時代をともにするだけあって、まるで相棒のような存在の「スクールバッグ」も、時代とともにさまざまな流行の変化があった。現代ではバッグのタイプもリュックやショルダーバックなど多様化が進み、平成の頃と比べるとスクールバックの形もだいぶ選択肢が増えたと思う。
90年代から00年代の時代だけでも、スクールバックはさまざまな流行を経てきたが、00年からずっと、制服カルチャーにおいてその確固たるポジションに君臨し続けているのが
イーストボーイ(EASTBOY)だ。
イーストボーイはなぜ、00年代初期から現代に至るまで人気であり続けるのだろうか。
今回はイーストボーイを軸に、90年代から現代までの青春時代の思 い出が詰まったスクールバックを振り返ってみたい。
90年代のスクールバックの流行と背景
90年代のスクールバックの話に入る前に、少しだけ80年代の制服カルチャーに触れると、80年代は「制服のモデルチェンジブーム」の始まりの時代だった。