1970年生まれ、愛媛県今治市菊間町出身。菊間でも老舗の、創業300年以上を超える窯元の10代目である。2008年から屋根瓦以外の工芸品製作を開始し、屋号の名前「菊貞」として活動。伝統を守りつつも原点の屋号を使い、新しい瓦の魅力を発信している。
受賞歴
平成24年 吉本興業100周年記念 なんばグランド花月に掲げる芸人看板大賞受賞
平成28年 伝統的工芸品産業大賞若手奨励部門奨励賞受賞
21世紀えひめの伝統工芸大賞 10回受賞
弊社は300年以上続くいぶし瓦の窯元で、私は10代目です。屋号は5代目の小泉貞吉の時代から、「菊間町の貞吉」という意味で「菊貞」と名乗っています。
現在、屋根瓦は「小泉製瓦」として展開し、工芸品には「菊貞」の刻印を入れています。小さい工芸品にも刻印しやすいように短い名前を考えた結果、原点である屋号を使いつつ新しい発信をしていきたいという思いでこの名前を 採用しました。
瓦を使った工芸品を作り始めたのは15年ほど前のことです。きっかけは時代とともに屋根瓦の需要が減少してきたことが大きかったですね。
お客様から「瓦でお皿を作ってもらえませんか」と依頼されることもありましたし、窯で瓦を焼く隙間を活用して、まずは小物から作ってみようと考えました。