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2024.10.07

夢眠ねむやあのちゃんも訪れた、面白さひしめくサブカルチャーの聖地「中野ロープウェイ」

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サブカルチャーの聖地として知られる中野ブロードウェイ。
その中でも中野ロープウェイは、地下アイドルを筆頭に、日々多くのインフルエンサーが訪れる場所として注目を集めている。夢眠ねむ、あのちゃん、大森靖子など、今やカリスマ的な地位を得て活躍しているアーティストたちも中野ロープウェイの常連だ。
なぜ、アイドルやインフルエンサーは中野ロープウェイに惹かれるのだろうか? 今回は、その謎を追究するべく、中野ロープウェイ店主のイトウさんにお話を伺った。

実はサブカルチャーもアイドルもまったく意識していなかった

中野ロープウェイの店舗は、中野ブロードウェイの地下1Fにある。
中野ブロードウェイを象徴するような上の階のエリアではなく、スーパーと隣接している地下1Fで、雑貨を中心にお店を展開している。
中野ブロードウェイの地下1Fで異彩を放ち、連日いろいろ人が訪れる中野ロープウェイ。一体、どのような経緯を経て、この地でお店を始めたのだろうか。
「中野ロープウェイを始める前は、東南アジアで古着を買って、フリーマーケットなどで販売していました。最初から雑貨屋をオープンしたい! といった思いは全くなく、主に自分の好きなTシャツなどを売っていましたね」
中野ロープウェイに置いてある商品は、主にイトウさんがタイで仕入れたものだ。最初は雑貨屋を開くことは考えていなかったというが、イトウさんとタイの間には不思議な縁があったようだ。
最初は、仕入れの際に訪れていたタイだったが、両親とのタイ旅行をきっかけに、中野ロープウェイのヴィジョンとも言える決定的な出会いが起こった。
「両親は遺跡の観光なんかをしていたのですが、僕は外れて、1人で街をふらふらしていました。
タイは水運の国だから橋がいっぱいあるのですが、僕がそのうちのひとつを渡ろうとしていたら、橋の真ん中辺りにホームレスみたいな人が寝転がっていました。
タイではそれほどめずらしい光景ではないので、いつもなら素通りしていたと思うのですが、このときは不思議と彼から眼が離せなくて。
彼のまわりに近づいてみたら、犬のキーホルダーが大量に山積みになって置いてありました。
話を聞いてみると、どうやら売り物らしく、気がつくとキーホルダーを30個くらい衝動買いしてしまったんです。ホテルに帰って、テレビ上にキーホルダーを並べて、それを見た瞬間に、ビビッと霊感のようなものが全身に走って来たというか…。
その直後、この犬のキーホルダーが置いてあるような、雑貨屋をやりたいという具体的なビジョンが脳裏に明確に浮かびました。この神秘的な幻視体験みたいなものがお店の始まりです」
名前をつけてくれた両親と旅行中であったことにも、どこか運命的なものを感じているそうだ。
「僕はフルネームが伊藤泰彰というのですが、名前の中に泰(泰国=タイの漢字表記)という文字が入っているんですね。たまたまですが、今にして思えば、そんな名前をつけてくれたことが、店を始めるためのきっかけだったのではないのかとも思います」
意外なきっかけで始めることになった中野ロープウェイ。しかし、偶然は、それだけではなかった。
タイだけではなく、中野ブロードウェイという「場所」もイトウさんを引き寄せた。
犬のキーホルダーを手に入れてからは、とにかく店舗を探さなきゃ! という気持ちにせきたてられていたという。
どこでもいいから、家賃が安く、自分の考える雑貨屋のヴィジョンを1秒でも早く実現したかった。
「元々、僕自身は中野ブロードウェイが大好きでしたが、まさか自分のお店を開くとはと思っていなかったです。場所探しで奮闘しているときに、たまたまブロードウェイの中で空き物件を発見しました。
ブロードウェイは家賃の相場が15万円〜30万くらいなので、当時の僕の経済力では店舗を借りるのは難しかったのですが、ダメ元で家賃を聞いてみたところ、なんと4万円の物件がひとつだけ空いていると教えられました。
急いでキープをしてもらい、次の日に即契約をしました」
犬のキーホルダーを手に入れたタイミングと重なっていなければ、あの物件は空いてなかったとイトウさんは話す。無事契約が成立したときは、犬のキーホルダーが導いた運命的なものを感じたそうだ。
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