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ファッションテックと教育

ファッションテックと教育

今回のFashion Tech News特集企画では、「ファッションテックと教育」について考えていきます。既存の業界のビジネスにAI、IoT、ビッグデータといったテクノロジーを掛け合わせることで、新たな価値や仕組み、事業などを生み出す「X-Tech」の流れが浸透するなかで、ファッション産業においても「ファッションテック」が大きな注目を集めるようになりました。こうした動きに対応するべく、ファッション系の専門学校や大学などにおいても、ファッションテックやバーチャルファッションなどに関する新たなコースや授業などを新設することで、ファッション教育にテクノロジーを組み込む動きが加速しています。それぞれの教育機関は、どのような目的で教育に取り組んでいるのでしょうか。そして、どのような人材を業界に送り出そうとしているのでしょうか。また、そこにはどんな課題や可能性があるのでしょうか。教育の最前線に携わる方々の声と共に考えていきます。
ファッションロー

ファッションロー

今回のFashion Tech News特集企画では、「ファッションロー」について考えていきます。ファッションローとは、ファッションに関連するさまざま法律問題を扱う法分野であり、グローバリゼーションやITなどが発展するなかで、高い注目を集めています。日本においては、経済産業省が「ファッション未来研究会 ~ファッションローWG~」を立ち上げ、その成果として2023年に『ファッションローガイドブック2023 ~ファッションビジネスの未来を切り拓く新・基礎知識~』を刊行。ファッションローの観点から知るべき実用的な情報がまとめられており、業界関係者を中心に大きな話題を呼びました。本特集では、ファッションローガイドブックでも大きなトピックとなった、いわゆる「パクリ」問題と、ファッションブランドやデザイナーがファッションローとどう関わるべきかといった現場における関心事について、同研究会の副座長を務めた、三村小松法律事務所の弁護士である海老澤美幸氏と共に考えています。
養蚕と製糸

養蚕と製糸

今回のFashion Tech News特集企画では、養蚕と製糸を中心に、蚕糸業を取り巻く変化について考えていきます。かつて、日本が開港してから第二次世界大戦が起きる前の昭和初期に至るまで、日本の生糸、そしてその原料となるカイコの繭を生み出す養蚕は、日本の近代化を支える主要産業でした。日本の生糸は、世界一の生産量と輸出量を誇った時期もあります。しかし、近代化の象徴となった富岡製糸場が1872(明治5)年に創業を開始してから約150年。最盛期には221万戸も存在した養蚕農家の数は現在わずかに163戸、75万俵(1俵=60kg)以上の生産量があった生糸も168俵にまで落ち込んでいます。ナイロンをはじめとする化学繊維の登場や、安価な海外産の生糸との価格競争、日本国内における和装需要の低迷など、さまざまな要因が絡み合うなかで、国産生糸のシェアは1%にも満たない状況です。そこで、本特集では養蚕と製糸に関する歴史的な変化について、データを踏まえて振り返りながら、これからの養蚕と生糸にまつわる課題と可能性について、現場の声と共に考えていきます。
ファッションデザインとテクノロジー

ファッションデザインとテクノロジー

今回のFashion Tech News特集企画では、ファッションデザインとそれを取り巻くテクノロジーの変化について考えていきます。ファッション産業が抱える環境負荷の問題や、ビジネス上の課題を乗り越えるため、現在テクノロジーを活用したサステナブルな取り組みや新たなファッションデザインが模索されています。これまで中核を担ってきたファッション企業はもちろん、テック企業やベンチャー企業など、様々なプレイヤーがAIやテクノロジーを用いたアパレル生産支援を行ったり、バイオテクノロジーなどによる自然調和的な素材を開発したり、メタバースの開発やデジタルファッションに参入したりと、幅広ジャンルで年々注目度が高まってきています。そこで、本特集ではこうした取り組みが本格化し始めた2010年代を振り返りながら、今後のファッションデザインとテクノロジーの関係性とあるべき姿について、今年9月に『サステナブル・ファッション』を出版した、京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構教授の水野大二郎氏と共に考えていきます。
都市とメディアの過去/現在/未来

都市とメディアの過去/現在/未来

今回のFashion Tech News特集企画では、都市とメディア環境について考えていきます。ロバート・E・パークは都市において多様に生み出された文化が交差する模様を「モザイク」と表現し、都市を単なる人々の集合でもなく、施設や精度の集まりでもなく、一種の「心の状態」/「組織された態度や感情の集合体」と呼んでいます。現在、私たちを取り巻くメディア環境はデジタル化が進み、都市文化にも大きな変化が生じています。そして、バーチャルなコミュニケーションプラットフォーム、いわゆるメタバースの推進も様々な企業によって展開され、従来の都市文化とは異なる生態系が生まれつつある。こういった変化による影響は、メディアコンテンツの消費、広告の展開、商品の売り買いの方法や場にも影響を与えているのではないでしょうか。本特集では、都市環境やメディア環境に生じている変化を幅広く捉えていきながら、消費文化やそれを取り巻く生態系の過去/現在/未来について、メディア論の研究者であり、立命館大学産業社会学部 准教授の飯田豊氏と共に考えていきます。
身体/衣服と機能

身体/衣服と機能

今回のFashion Tech News特集企画では、装身具と身体との関係性について考えていきます。『メディア論』で有名なマーシャル・マクルーハンは、身体環境における様々なモノを身体を拡張する道具であると捉えました。衣服も皮膚の拡張であり、皮膚の機能を拡張するプラグイン。加えて、衣服だけでなく身に付けるモノすべては、身体の可能性を引き出すことを助けるものでもあります。先端テクノロジーと結びついたスマート衣料、義手や義足、スポーツウェアなど、様々な身に纏うものが飛躍的に進化している状況のなか、これもまたファッションで考えるべきテーマのひとつとして向き合う必要があるのではないでしょうか。本特集では、多様な身体をとりまくテクノロジーの事例を紹介しながら、広く身に着けるモノのなかでの衣服というものや、その身体性との関わりについて、ロボットや義足の研究者である株式会社Xiborg・遠藤謙氏と共に考えていきます。
言葉とイメージ:ファッションをめぐるデータ

言葉とイメージ:ファッションをめぐるデータ

今回のFashion Tech News特集企画は、ファッションをめぐる言葉とデータについて考えていきます。ファッション誌におけるテクストは、『モードの体系』を著したロラン・バルトによって「書かれた衣服」と表現され、ファッションでは視覚的なイメージとともに言葉も重要な要素です。しかし今日、Instagramなどの画像を主とするSNSの台頭によって、雑誌が主流だった時代に比べてファッションをめぐる言葉とイメージの在り方も変化しているように思われます。さらには、昨今はデータサイエンスがファッションと掛け合わされることによって、個々人の嗜好の把握、流行の分析、需要の予測が試みられています。そこでは言葉もまた、ファッションを分析するための重要なデータとなります。今こそ改めて、ファッションをめぐる「言葉」の特性/「データ」の特徴とはどのようなものなのか、考えることが必要なのではないでしょうか?本特集ではファッションをめぐる「言葉」の性質、「データ」の性質、またそれらがファッションの解釈に与えてる/与え得る影響について、今年2月に『言葉と衣服』を刊行されたファッション研究者の蘆田裕史氏と共に考えていきます。
生命の循環:装いの歴史と未来

生命の循環:装いの歴史と未来

FashionTechNewsでの最初の特集企画は、ファッションと生命という大きなテーマを軸に、「テクノロジー」という言葉から想起される先端性のみではなく、人間と人間以外のものが共創してきた装いの歴史的な営みに立ち返ります。ファッションの歴史は、テクノロジーの進化の歴史。糸を紡ぎ、布を織り上げ、それを針と糸で衣服の形にし、古くなったら繕うこともまた、テクノロジー(=技術)のひとつの形といえるでしょう。量産中心となった現代のファッションにおいては、テクノロジーは過剰生産や大量廃棄などの課題とも結びついています。先端テクノロジーもまた、伝統的な生命循環の枠組みから学び、持続可能な新たなテクノロジーの在り方を模索する段階にあるかもしれません。本特集では装いの歴史を再考しながら、ファッションをめぐるテクノロジーの歴史と先端を架橋し、その未来についてwrittenafterwards・山縣良和氏の創作と共に考えていきます。
インタビュー特集:衣服/身体環境の現時点 
作ること・纏うこと・届けること

インタビュー特集:衣服/身体環境の現時点
作ること・纏うこと・届けること

テクノロジーの進化や地球環境の変化によって目まぐるしく変化する、私たちの衣服/身体環境。そんな今日におけるファッションの「作ること・纏うこと・届けること」とは、どういった状況にあるのでしょうか?FashionTechNewsリニューアル記念特集として、衣服や身体をとりまく技術的/社会的状況の変容について、また、そこから描きだされる未来像について、5名の方々へのインタビューから考えていきたいと思います。