生命の循環:装いの歴史と未来
FashionTechNewsでの最初の特集企画は、ファッションと生命という大きなテーマを軸に、「テクノロジー」という言葉から想起される先端性のみではなく、人間と人間以外のものが共創してきた装いの歴史的な営みに立ち返ります。ファッションの歴史は、テクノロジーの進化の歴史。糸を紡ぎ、布を織り上げ、それを針と糸で衣服の形にし、古くなったら繕うこともまた、テクノロジー(=技術)のひとつの形といえるでしょう。量産中心となった現代のファッションにおいては、テクノロジーは過剰生産や大量廃 棄などの課題とも結びついています。先端テクノロジーもまた、伝統的な生命循環の枠組みから学び、持続可能な新たなテクノロジーの在り方を模索する段階にあるかもしれません。本特集では装いの歴史を再考しながら、ファッションをめぐるテクノロジーの歴史と先端を架橋し、その未来についてwrittenafterwards・山縣良和氏の創作と共に考えていきます。