都市とメディアの過去/現在/未来
今回のFashion Tech News特集企画では、都市とメディア環境について考えていきます。ロバート・E・パークは都市において多様に生み出された文化が交差する模様を「モザイク」と表現し、都市を単なる人々の集合でもなく、施設や精度の集まりでもなく、一種の「心の状態」/「組織された態度や感情の集合体」と呼んでいます。現在、私たちを取り巻くメディア環境はデジタル化が進み、都市文化にも大きな変化が生じてい ます。そして、バーチャルなコミュニケーションプラットフォーム、いわゆるメタバースの推進も様々な企業によって展開され、従来の都市文化とは異なる生態系が生まれつつある。こういった変化による影響は、メディアコンテンツの消費、広告の展開、商品の売り買いの方法や場にも影響を与えているのではないでしょうか。本特集では、都市環境やメディア環境に生じている変化を幅広く捉えていきながら、消費文化やそれを取り巻く生態系の過去/現在/未来について、メディア論の研究者であり、立命館大学産業社会学部 准教授の飯田豊氏と共に考えていきます。