「毎日使う」が一番の手入れ! 誤解だらけの漆器との付き合い方と、本物の見極めポイント
会員限定記事2026.02.10
「毎日使う」が一番の手入れ! 誤解だらけの漆器との付き合い方と、本物の見極めポイント
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一年で一番寒い時期、器の「温度」を意識していますか?

大寒を過ぎ、寒さがもっとも厳しい季節となりました。朝起きるのが辛いこの時期、湯気の立つ温かいお味噌汁やスープは、身体だけでなく心まで解きほぐしてくれるようです。

前回は、焼き物における「陶器(土)」と「磁器(石)」の違いについて解説しました。今回は、日本の食卓に欠かせないもう一つの主役、「漆器」についてお話しします。

「漆器は高級品だから、お正月や来客時しか使わない」「管理が難しそう」。そんなイメージを持って、食器棚の奥にしまい込んでいませんか?

実は、漆器にとって一番良くないのは「使わないこと」なのです。今回は、漆器にまつわる誤解を解きつつ、冬こそ使いたい漆器の実力と、失敗しない選び方を紐解きます。

なぜ、料亭のお椀は「熱くない」のか

陶器や磁器のお茶碗に熱々のご飯や汁物を入れたとき、「あちち!」と手を引っ込めた経験はありませんか?

一方で漆器のお椀は、できたての汁物を注いでも、手で持つとほんのり温かい程度。けれど口をつけると、中身はしっかりと熱いまま保たれています。これは、素材である「木」と「漆」が、非常に高い断熱性を持っているからです。

・手には優しく、中身は冷めにくい(魔法瓶のような効果)

・口当たりが柔らかく、金属や陶器のような「冷やっ」とする感触がない

この機能性こそが、寒さが厳しい1月、2月の食卓に漆器をおすすめしたい最大の理由です。


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